第442回:『MASTERS 2024 2nd season 岡山』『MASTERS 2024 2nd season 高崎』トーナメントレポート

 公式トーナメント『MASTERS 2024』、今回は『MASTERS 2024 2nd season 岡山』(L3構築)と『MASTERS 2024 2nd season 高崎』(スタンダード)のレポートをお届けします。

MASTERS 2024 2nd season 岡山【L3構築】


 6月22日、岡山県岡山市の「岡山商工会議所」にて『MASTERS 2024 2nd season 岡山』が開催され、9名のプレイヤーによるL3構築でのスイスドロー5回戦+決勝トーナメント2回戦で行われました。

 スタンダードに注目の集まる時期ですが、『秘められた希望』環境のL3構築での公式トーナメントはまだ『2nd season』を2会場残しており、最終盤に向けて熱い戦いが続きます。

デッキ分布は以下のとおりでした。

4名:「闇の戦士」
2名:「火氷雷FFVIII」
1名:「氷単タークス」「雷単」「風水」

 少人数での開催とはいえ、これまでL3構築の環境を牽引してきた「火単」がまさかの0人。1番人気はこれまで一定の人気を集めつつも優勝を逃していた「闇の戦士」でした。苦手とする【22-113L】モント・リオニス不在のカードプールではそのバリューを存分に発揮することができ、決勝トーナメントには「闇の戦士」×3と「火氷雷FFVIII」が進出しました。  

 決勝は【21-064L】イングズ【20-070C】革細工師といった土単専用の強力なカードを採用した土単型「闇の戦士」のしーゆーさんと、【21-121L】ウォーリアオブライトといった攻撃的なカードを多く採用した土雷WoL型「闇の戦士」のエミヤさんによる「闇の戦士」対決となりました。

 1ゲーム目、スイスラウンド順位で先攻のしーゆーさんが先に【22-067L】ナハトを着地させ、後を追うエミヤさんの【22-067L】ナハトをアタックフェイズに入る前にスペシャルアビリティで除去します。ターンが回ってきたしーゆーさんは、エミヤさんが【22-067L】ナハトのサーチで雷の闇の戦士を2枚持ってきていたことから土雷にとっては属性の縛りが強い【22-118H】シャントットをキャストできないと判断し、さらにフォワードを追加します。返すターンで【22-118H】シャントットをキャストできなかったエミヤさんが投了し、みごとな判断を見せたしーゆーさんがゲームを先取しました。

 2ゲーム目、先攻のエミヤさんは1ターン目から【21-121L】ウォーリアオブライトをキャスト、【20-044L】エッジとバックアップを展開することに成功しダメージを刻みます。しーゆーさんもダメージを許容しつつバックアップを並べ、次の自分のターンを無事に迎えればダメージこそ5点まで受けてしまうものの5体のバックアップから【22-118H】シャントットで大逆転、という状況を作ります。しかしここでエミヤさんの4枚の手札から現れたのは【21-089R】クイーン【22-074R】アルバ! EXバーストがめくれることはなく、ヘイスト持ちのフォワードを複数採用できる土雷の利を活かしてエミヤさんがタイに持ち込みます。

 最終ゲームは【20-070C】革細工師を2枚キャストし高速でバックアップを5体そろえたしーゆーさんが【22-118H】シャントットで盤面を更地にしたところからゲームが始まります。今度はしーゆーさんがあまり損しない形でエミヤさんに【22-118H】シャントットを使わせなくてはならない流れとなり、【21-064L】イングズ【20-069H】カオスからの【20-130L】ゼノス【22-067L】ナハト以外のフォワードを展開してプレッシャーをかけます。エミヤさんもそう簡単に思惑どおりには動くまいと、細かくフォワードを展開して我慢を重ねますが、【21-074L】ネオエクスデスまで追加されたところで【22-118H】シャントットをキャストし、両者痛み分けといった展開でゲームは佳境に差し掛かります。ここでしーゆーさんが虎の子の【22-067L】ナハトをキャストすると、ゲーム終盤にもかかわらず3枚サーチでき、アビリティで【22-074R】アルバを出して【22-118H】シャントットを退けることに成功。ダメージ落ちと合わせて【22-067L】ナハトを使い切ってしまったエミヤさんに切り返す手段はなく、しーゆーさんの優勝となりました。おめでとうございます!

 今回しーゆーさんが使用された土単型の「闇の戦士」は、この大会でもベスト4に入ったたまごまんさんが『MASTERS 2024 1st season 京都』で使っていたリストを参考にしたものだそうで、構築の幅が広い「闇の戦士」デッキが環境終盤に向けてますます洗練されていることを感じさせる結果となりました。『秘められた希望』環境での残る2大会でどんなリストが出てくるのか楽しみです。

『MASTERS 2024 2nd season 岡山』トップ4デッキリスト【L3構築】

※デッキ内のカード名をクリックするとカード画像が表示されます。


MASTERS 2024 2nd season 高崎【スタンダード】


 6月23日、群馬県高崎市の「高崎白銀ビル」にて『MASTERS 2024 2nd season 高崎』が開催されました。参加者43人によるスタンダードでのスイスドロー6回戦+決勝トーナメント3回戦にて、『MASTERS 2024 FINAL』の参加枠4つを争います。

 翌週に『Standard Championship 2024』が迫っていることもあってか、腕慣らしや最終調整のため多くのプレイヤーにご参加いただきました。

 デッキ分布は以下のとおりです。


6名:「土水」
5名:「騎士」「光の戦士」
3名:「火単」「氷雷」「雷水」「4属性WoL」
2名:「雷単」「土単」「コスト3WoL」「氷雷FFVIII」
1名:「水単」「火風」「風水」「火土」「雷水モンスター」「風雷竜騎士」「風単チョコボ」  

 決勝トーナメントは「光の戦士」と「騎士」が2つずつで半数を占め、そのほかは「風水」「氷雷FFVIII」「土水」「火単」というラインナップになりました。決勝戦には、すでに『MASTERS 2024』で3つのトロフィーを獲得しているという驚異的な成績の「光の戦士」使い・えあさんと、こちらも『MASTERS 2024 1st season 横浜』ですでに優勝を飾っている「騎士」デッキのしどさんが勝ち上がりました。

 1ゲーム目、先攻を活かして速攻を決めたいしどさんは1ターン目の【12-103H】ベアトリクスから【12-126R】ガウェイン【22-097L】クリルラ【22-006H】ガーランドと畳みかけますが、えあさんの手札で待ち構えていた【1-107L】シャントットの餌食となってしまいます。思わず苦い表情を浮かべたしどさんは、そのまま数ターン進行してえあさんのフィールドが完全に整ったのを見てゲームを畳みます。

 2ゲーム目もしどさんは同じように2ターンで【12-126R】ガウェイン【22-097L】クリルラ【13-111C】ディリータ【12-127C】スタイナーと並べ、【18-015R】ラムザをデジョンして押しつぶそうと試みます。今回は【1-107L】シャントットがなかったえあさんは【19-102L】レフィア【18-012L】ファリスを小出しにしてダメージを抑えにかかりますが、全体除去なしで「騎士」の展開は止められず、最後の手段の【22-118H】シャントットもしどさんの【12-002H】アマテラスに阻まれてしまい、最終ゲームへともつれ込みます。

 3ゲーム目、初めて先攻となったえあさんはしどさんの後攻1ターン目【12-126R】ガウェイン【12-002H】アマテラスで無効にします。出鼻をくじかれたしどさんはバックアップを増やしつつ【22-097L】クリルラから再度攻め手を整えますが、貴重な序盤の時間を稼ぐことに成功したえあさんが「光の戦士」のバックアップ陣と【19-102L】レフィアからなる必勝の盤面を作り上げてしまいます。4点目までダメージを与えたしどさんですが、騎士たちを毎ターン各個撃破される状況から抜け出せず、あえなく投了。えあさんが『MASTERS 2024』の前半だけで4勝という快挙を成し遂げました。おめでとうございます!



 今週末はいよいよ『Standard Championship 2024』です。これまで『MASTERS 2024』で展開されてきたスタンダードのメタゲームからどのような結果が導き出されるのか、注目です。

 『MASTERS 2024 2nd season』は7月6日の山形県山形市(L3構築)から再開し、『MASTERS 2024』全体のスケジュールとしても後半戦に突入していきます。今後も皆さまのご参加をお待ちしております!

『MASTERS 2024 2nd season 高崎』トップ8デッキリスト【スタンダード】

※デッキ内のカード名をクリックするとカード画像が表示されます。