第453回:『L3 Championship 2024』トーナメントレポート

 9月14日・15日の2日間にわたり、愛知県名古屋市の「IMYホール」にて『L3 Championship 2024』が開催されました。
 L3構築におけるシーズンの王者を決めるトーナメントであり、上位2名が『世界選手権 2024』日本代表の権利を獲得します。
 93名のプレイヤーが参加した大会のレポートを、トップ8のデッキリストとあわせてお届けします。

【『L3 Championship 2024』配信アーカイブはこちら】

【1日目】予選ラウンド

 予選ラウンドはスイスドロー8回戦で行われました。

 「秘められた試練」環境で3回開催された『MASTERS 2024』は「水雷」が1回、「氷雷FFVIII」が2回優勝という結果でした。それ以外にも「火単」「闇の戦士」といった有力デッキを中心にメタゲームが展開されてきましたが、総決算となるこの大会でのデッキ分布はこのようになりました。

 最終戦を前に全勝プレイヤーが消え、7勝1敗が3名、6勝2敗が11名という激戦でしたが、トップ8は「コスト3WoL」×4、「氷雷FFVIII」×3、「水雷モンスター」という構成になり、使用率上位の2デッキがほとんどを占める結果となりました。
 特筆すべきは「コスト3WoL」デッキで、関東で調整し持ち込んできたチームが軒並みトップ8入りを果たしています。環境内で注目度こそ高かった【21-121L】ウォーリアオブライトでしたが、ここに来て各種有力デッキのオールスターと言えるフォワード陣がそろったデッキとして仕上がっており、この結果も納得のものと言えそうです。

▲トップ8の顔ぶれ

【2日目】準々決勝(結果)


えあ(コスト3WoL) 2-1 はーらー(コスト3WoL)

ひれひれ(∵)(コスト3WoL) 2-0 正義(氷雷FFVIII)

aaaa(コスト3WoL) 2-1 holy(水雷モンスター)

やぶ(氷雷FFVIII) 2-0 Manasource(氷雷FFVIII)


NAGOYA CUP 2024

 2日目はサイドイベントとして、過去のイベントで配布された各種サプライを上位賞やランダム賞で多数提供する『NAGOYA CUP 2024』が行なわれ、71名のプレイヤーにご参加いただきました。ラウンド間にも抽選でのプライズ配布を実施しながらL3構築でのスイスドロー6回戦を行ない、唯一の6戦全勝で「コスト3WoL」デッキのはらさんが1位となりました(はらさんのデッキリストは、本戦ベスト8のはーらーさんのものと同じです)。

 来シーズンも同様のイベントを予定しています。可能なかぎり多くのサプライを配布できるよう努力しますので、ぜひご参加ください。  

準決勝

 この準決勝で勝利したプレイヤーが、日本代表として『世界選手権 2024』に参加できる権利を獲得します。


ひれひれ(∵)(コスト3WoL)対 aaaa(コスト3WoL)

 同じチームから持ち込まれ、トーナメントを席巻した「コスト3WoL」によるミラーマッチとなりました。

 1ゲーム目はお互いに【21-115C】ラーサーでサーチした【21-121L】ウォーリアオブライトでバックアップを2枚置くまったく同じ立ち上がりから、先攻のひれひれ(∵)さんが【21-081L】アーヴァインで先手を打ってブレイクゾーンを攻めたことで優位に立って勝利。2ゲーム目はaaaaさんだけが序盤の【21-121L】ウォーリアオブライトに成功して取り返し、最終ゲームに入ります。
 3ゲーム目はaaaaさんの【21-121L】ウォーリアオブライトが少し遅れ、先にキャラクターを展開できたひれひれ(∵)さんが丁寧に押し切って勝利。決勝進出を果たしました。



やぶ(氷雷FFVIII)対 えあ(コスト3WoL)

 『MASTERS 2024』で4度の優勝を誇るえあさんですが『Standard Championship 2024』ではベスト4に終わっており、雪辱を期す準決勝に挑みます。対するは「氷雷FFVIII」を研ぎ澄まし『MASTERS 2024 3rd season 岐阜』優勝という結果を残して今大会でも勝ち上がってきたやぶさんです。

 1ゲーム目は【21-004L】カイエンで盤面を一掃したえあさんが取り、2ゲーム目は【22-031H】スコール【22-010L】セルフィとロケットスタートを決めたやぶさんが取り返します。
 迎えた3ゲーム目はお互いにバックアップを並べ合うスローな立ち上がりからやぶさんが次々にフォワードを並べていきますが、えあさんは【21-004L】カイエンを引き込めず対処が追い付きません。そのまま順調にリードを広げたやぶさんが勝利し、決勝に駒を進めました。  

決勝

ひれひれ(∵)(コスト3WoL)対 やぶ(氷雷FFVIII)


 決勝はチームで調整し、4人全員がトップ8に進出した「コスト3WoL」デッキのひれひれ(∵)さんと、バックアップとEXバーストを多く採用した独自のチューンが光る「氷雷FFVIII」デッキのやぶさんの対戦となりました。お互いがそれぞれ関東と関西で長く『FFTCG』に貢献してくださっているカードショップである秋葉原のグランドパンダキャニオン、和歌山のマナソースを拠点にしており、名古屋を舞台に行なわれる東西対決という面でもプレイヤーの注目を集める試合となりました。


[1ゲーム目]
 【21-121L】ウォーリアオブライトで攻めるひれひれ(∵)さんに対し、やぶさんが【21-039C】ルフェイン人【23-020C】赤魔道士とハンデスしながら反撃の隙をうかがう展開で始まります。そこからもくろみどおりEXバーストを踏ませたやぶさんは好機を逃さず一気にフォワードを展開し、そのまま押し切って逆転勝利。優勝に王手をかけます。

[2ゲーム目]
 1ゲーム目の流れを受けてか、じっくりとバックアップを並べるプランを取ったひれひれ(∵)さんに対し、やぶさんはバックアップが1体で止まってしまい苦しい動きを強いられます。【21-081L】アーヴァインで反撃の芽を摘み取りながら攻め続けたひれひれ(∵)さんがゲームを取り返します。

[3ゲーム目]
 後攻1ターンから【21-121L】ウォーリアオブライトのキャストに成功したひれひれ(∵)さんは【21-119H】レナを置いてEXバーストをケアしながら攻勢に出ます。実際に【22-074R】アルバのEXバーストで【21-081L】アーヴァインはブレイクされてしまいますが、リソース差をつけられる流れは許しません。そこからはお互いにバックアップを並べ合いますが、その間も【21-121L】ウォーリアオブライトのアタックが通り続けてやぶさんのダメージが危険域に到達します。やぶさんはたまらず【22-022R】キスティスでフォワードを凍結させますが、そこで反撃に使えるリソースが尽きてしまい、最後まで緩まずプレッシャーをかけ続けたひれひれ(∵)さんが勝利。みごと悲願のチャンピオンに輝きました。おめでとうございます!  



 これで『世界選手権 2024』に挑む日本代表の権利を獲得されたのは4名となりました。残る8つの椅子は、全国各地で展開中の『MASTERS 2024』の決勝大会『FINAL』で埋まります。今シーズンもクライマックスが近づいてまいりましたが、最後まで皆さまのご参加をお待ちしております!  

▲準優勝:やぶさん

▲優勝:ひれひれ(∵)さん

『L3 Championship 2024』トップ8デッキリスト

※リスト内のカード名をクリックするとカード画像が表示されます。