第455回:Card of the Week 今週の一枚(2024/10/04)
皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。『秘められた試練』の「今週の一枚」から早くも3か月弱が過ぎました。ということは、11月15日に発売を控えている新たなブースターパック『秘められた伝説』の「今週の一枚」が始まるということです。皆さん今回もぜひ最後までお付き合いください。
『秘められた伝説』での初回となる今回は、火属性のレジェンドである【24-001L】イフリート [XVI]と、同じく火属性のレジェンドである【24-005L】クライヴを紹介したいと思います。『秘められた伝説』で『FFTCG』へ新たに参戦する『FINAL FANTASY XVI』から登場のこの2枚は、新たなキーワード能力である『顕現』を通して密接な関係にあります。この記事ではこれらのカードの紹介とともに『顕現』のルールに関しても説明していきますので、ぜひそちらもご確認ください。
【24-001L】イフリート [XVI]&【24-005L】クライヴ
いつもどおりまずはカードを見ていきましょう。【24-001L】イフリート [XVI]はボックス購入特典でフルアート版のPRカードが、そして【24-005L】クライヴは『FINAL FANTASY XVI』のパッケージデザインを手がけた髙橋和哉氏の箔押しサイン入りのスペシャルカードがあります。そちらも手に入れる機会があったらぜひ確認してみてください。
それでは1枚ずつ順にカードのアビリティを見ていきましょう。【24-001L】イフリート[XVI]はコスト7、パワー10000、【ジョブ(召喚獣)】の大型フォワードでヘイストを持ち、フィールドに出たときか、対戦相手にダメージを与えたときか、クライヴがイフリート [XVI]に顕現したときに、フォワード1体に10000ダメージを与えることができます。ヘイスト持ちなので、フィールドに出てアタックし対戦相手に1ダメージを与えればそれだけで2体に10000ダメージを与えることができます。そしてスペシャルアビリティの『スピットフレア』はフォワード1体に10000ダメージを与えることができます。10000ダメージの大盤振る舞いですね。
『顕現』が気になるところですが、続けて【24-005L】クライヴを見ていきましょう。こちらはコスト4、パワー8000のフォワードでヘイストを持ちます。その直後に顕現「イフリート [XVI]」というアビリティがありますが、こちらもいったん置いておきます。【24-005L】クライヴはこれ以外に『あなたのコントロールするクライヴ以外の【ジョブ(召喚獣)】と【ジョブ(ドミナント)】のフォワードのパワーを+1000する。』 というフィールドアビリティと、『クライヴが対戦相手にダメージを与えたとき、あなたは手札をすべて捨てる。その後、カードを2枚引く。』というオートアビリティを持ちます。
【24-001L】イフリート [XVI]も【24-005L】クライヴもかなり高いスペックなのですが、さらに『顕現』もあります。それではここまで引っ張ってきたので、そろそろ『顕現』について語っていくことにします。
顕現
『顕現』は書いてあるコストを支払うタイプのフィールドアビリティです。【24-005L】クライヴの場合は火属性のCP1つを含む2CPを支払います。そうすると何が起こるかというと、『顕現』に書いてあるカード名のカード、すなわち【24-005L】クライヴの場合は「イフリート [XVI]」ですが、このカードをデッキからサーチし、【24-005L】クライヴの上に重ねます。この状況を『顕現状態』と言います。この重なっているカードは1体のキャラクターとして扱われますが、カード名を2つ持ちます。【24-005L】クライヴの場合ですと、「クライヴ」と「イフリート [XVI]」の2つの名前を持ちます。ただし、カード名以外は上に重ねたカードのアビリティやジョブ、パワーを持つことになります。この場合は【24-001L】イフリート [XVI]」の各種数値やアビリティとなるわけです。すごく単純に言うと【24-005L】クライヴが【24-001L】イフリート [XVI]になる、という感じです。なお、『顕現』によってキャラクターを重ねることはフィールドに出たことにはならないので、フィールドに出たときのオートアビリティは発動しません。
ここまでは原作のイメージに近いのでわかりやすいと思いますが、『顕現』には『FFTCG』としてのルールがいくつか存在しますので続いて確認していきましょう。まず、『顕現』は自分のターンのメインフェイズでスタックが空のとき、つまりキャラクターをキャストできるタイミングでしか使用できません。さらに『顕現』はスタックを使わないのでこれに割り込むことはできません。また、同名のキャラクターがフィールドにいるときは『顕現』できません。フィールドに【24-001L】イフリート [XVI]と【24-005L】クライヴを別々に出すことはできますが、【24-001L】イフリート [XVI]がフィールドにいるときに【24-005L】クライヴを顕現させて【24-001L】イフリート [XVI]にすることはできません。
そして『顕現状態』のフォワードがフィールドから離れる場合、上に重ねたカード、つまり【24-001L】イフリート [XVI]は指定された領域に移動したら即座にゲームから除外されます。下のカード、【24-005L】クライヴは通常どおりその領域に移動します。
ちなみに『顕現』した場合、『顕現』前の下のカードの状態は引き継がれます。ダル状態ならダル状態のままですし、ダメージを受けているならそのダメージも受けたままになります。このあたりのルールについて詳細は以下の説明資料をご参照ください。
顕現のルール説明[基本](※画像のリンクからpdfが表示されます)
顕現のルール説明[補足](※画像のリンクからpdfが表示されます)
最後に『顕現』の内容を理解したうえでもう一度【24-005L】クライヴと【24-001L】イフリート [XVI]のアビリティを確認してみましょう。
まず、【24-005L】クライヴがフィールドにいる状態で2CPを支払って【24-001L】イフリート [XVI]をデッキからサーチし【24-005L】クライヴの上に重ねます。これにより【24-005L】クライヴは(カード名が「クライヴ」でもある)【24-001L】イフリート [XVI]になります。パワーが8000から10000になり、よりパワフルになりました。そして『顕現』したのでフォワード1体に10000ダメージを与えます。ヘイスト持ちなので即座にアタックして対戦相手にダメージを与えるのもよいですね。そうすればさらに10000のダメージをフォワード1体に与えることができます。対戦相手がそれを嫌ってブロックしてきたとしても、パワーの高さでたいていのフォワードなら倒すことができるでしょう。さらに『顕現』はカード名が2つになるのでスペシャルアビリティも使いやすくなります。【カード名(クライヴ)】でも【カード名(イフリート [XVI])】でもコストとして使用できるのですから。
新たなアビリティ『顕現』、いかがでしょうか。実際に使ってみないとわからない部分もあると思いますのでぜひチャレンジしてみてください。
次回は輪廻を巡るストレンジャーを紹介します。
景山太郎