第478回:『MASTERS 2025 1st season 千葉』トーナメントレポート

 世界的なトーナメントシーンが再開された2023年、規模をより拡大した2024年に続き、『世界選手権 2025』へ続く日本国内での新たなシーズンが幕を明けました。
 "始まりの地" 千葉市で開催された『MASTERS 2025 1st season 千葉』のレポートをお届けします。

MASTERS 2025 1st season 千葉【L3構築】


 4月6日、千葉県千葉市の「千葉市文化センター」にて『MASTERS 2025 1st season 千葉』(L3構築)が開催され、参加者73名によるスイスドロー7回戦+決勝トーナメント3回戦で行われました。

 「星の涙」の発売によるローテーションの直後かつ、公式トーナメントでは久しぶりのL3構築ということで、環境や構築が固まっておらず同型のデッキでもさまざまな構成が見られました。新シーズン初戦のデッキ分布は以下のようになりました。(明確なデッキタイプの分類が難しかったため、属性ごとの分布で集計しています。)


16名:「水雷」
9名:「火氷風」「火風雷」
8名:「火氷」
4名:「火単」「氷単」「火水」
3名:「火風」「火雷」「氷雷水」
2名:「氷雷」「火氷雷」
1名:「風雷」「火氷水」「火風水」「氷風雷」「火風雷水」「6属性」


 「水雷」を軸とした暁の血盟デッキや、多属性のソルジャーデッキが人気を集めました。また属性を問わず採用できる【25-118H】ゴルベーザとゴルベーザ四天王を採用しているデッキも多く、それらの有力なパッケージを組み合わせたデッキパターンが多く見られています。
 ソルジャーデッキもバックアップは2~3属性でまとめられていましたが、その組み合わせは多岐にわたります。【25-025L】セフィロス【25-073L】ザックスのどちらのキャストを安定させるか、【25-043H】シド・ハイウインドを採用し展開を安定させるのかなどが今後のテーマとなりそうです。

 トップ8には「火氷風」×3と「火風雷」×2のソルジャーデッキ5つと、暁の血盟を中心とした「水雷」×2、「火単」が入りました。そして決勝戦は予選を1位通過した「火風雷」のガブ@麒麟亭さんと、「火氷風」の"現世界王者"はらさんによるソルジャーデッキどうしの対戦となりました。

 1ゲーム目、後攻のはらさんが先に【25-007R】グレンからソルジャーを展開。1ターン遅れてガブ@麒麟亭さんも【25-007R】グレンからの展開で返します。ガブ@麒麟亭さんは【PR-156】ザックスを絡めて攻めようとしますが、はらさんの【23-120R】クジャがアタックをさせず抑え込み、はらさんが先勝します。

 2ゲーム目はお互いにバックアップから入り、ガブ@麒麟亭さんが【24-025L】ジェネシス【25-104L】ユウナで動き出しますが、はらさんは【24-121H】鉄巨人 [SOPFFO]【24-001L】イフリート [XVI]できっちり退けます。返しにガブ@麒麟亭さんも【24-001L】イフリート [XVI]でフォワード2体を対処しようとしますが、手札1枚のはらさんは【24-001L】イフリート [XVI]のスペシャルアビリティを構えており、ダメージレースで優位に立とうとしたガブ@麒麟亭さんの目論見を外します。これで生まれた余裕によりバックアップを伸ばすことができたはらさんはリソースの差を堅実につけていきそのまま勝利。氷属性に寄せた構築の強みを活かしての2連勝で、2024年シーズンの世界王者が2025年シーズンの開幕戦を飾る結果となりました。おめでとうございます!

 ついにスタートした『MASTERS 2025 1st season』、今週末は4月12日に兵庫県神戸市(L3構築)で開催されます。
 2025年シーズンも皆さまのご参加をお待ちしております!

『MASTERS 2025 1st season 千葉』トップ8デッキリスト【L3構築】

※デッキ内のカード名をクリックするとカード画像が表示されます。