第472回:Card of the Week 今週の一枚(2025/02/28)

 皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。3月28日発売の新ブースターパック『星の涙』の新カードを紹介するこのコーナー。

 3回目の今回は『FINAL FANTASY XI』のキャラクターである2枚のカードを紹介します。『FF XI』の舞台である「ヴァナ・ディール」にあるゲームのスタート地点である主要3か国のうちの1つ「バストゥーク共和国」が誇る精鋭部隊、ミスリル銃士隊の【25-002C】アイアンイーターと【25-014L】フォルカーをご覧ください!

【25-002C】アイアンイーター&【25-014L】フォルカー

 どちらのカードも皆川史生さんの描き下ろしです。フルアート版のカードをよく見ていただくとわかるかと思いますが、この2枚、実はイラストがつながっているのです。過去にも【23-100L】エグセニミル [少年時代]【23-112H】ラーアル [少年時代]や、【18-026L】テオドール【18-071R】オーグストなどで同じような仕掛けが施されており、コレクション目的でも楽しいカードとなっています。これらのカードを持っている人はぜひ一度並べてみてくださいね。

【25-002C】アイアンイーター

 さて、それでは続いてカードとしての性能を見ていくことにします。まずは【25-002C】アイアンイーターからです。このキャラクターは『FFTCG』初収録となります。『FINAL FANTASY XI』にはまだ『FFTCG』でカード化されていない魅力的なNPCがたくさんいますので、今後もどんどん収録していきたいと考えています。

 ……話を戻しましょう。【25-002C】アイアンイーターはコスト3の火属性のフォワードでパワー8000、ジョブは【ジョブ(戦士)】と【ジョブ(ミスリル銃士隊)】の2つです。彼はフィールドに出たときに発動するオートアビリティを1つ持ちます。『アイアンイーターがフィールドに出たとき、対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。あなたのブレイクゾーンに【ジョブ/カード名(戦士)】が5枚以上ある場合、それに8000ダメージを与える。』というアビリティです。

 つまるところ「戦士デッキ」などでないとあまり有効に機能しないのですが、逆に言うと条件を満たした際の効果は強力なので【ジョブ/カード名(戦士)】がコンセプトのデッキなら、デッキ構築の際の選択肢になりそうです。コスト3のフォワードなので、【18-107L】アクスターと相性がよいのもオススメできるポイントです。


※『星の涙』より、テキスト上の『【ジョブ(A)】(と or か)【カード名(A)】』という表記は『【ジョブ/カード名(A)】』になります。ルール上の扱いはこれまでと変わりません。

【25-014L】フォルカー

 続いて【25-014L】フォルカーです。前回彼がカード化されたのが『Opus V』の【5-020R】フォルカーですので、約7年ぶりの収録ということになります。今回はどのようなカードになっているのでしょうか。【25-014L】フォルカーはコスト7、パワー8000のフォワードでジョブは【25-002C】アイアンイーターと同じく【ジョブ(戦士)】と【ジョブ(ミスリル銃士隊)】の2つです。そしてコスト7とちょっと重めなので、アビリティは強力そうです。

 【25-014L】フォルカーは2つのオートアビリティを持ちます。1つ目はフィールドに出たときのオートアビリティで『フォルカーがキャストによってフィールドに出たとき、【ジョブ/カード名(戦士)】を最大2枚までサーチし、手札に加えてもよい。』です。ここまでだとありがちなアビリティですが、さらに『このターン、あなたが次に【ジョブ/カード名(戦士)】をキャストするためのコストは3減る。』のです。例えば【25-002C】アイアンイーターや、先ほども名前が挙がった【18-107L】アクスターならコストが0になるので、CPを支払うことなくキャストできます。【21-010H】タイヴァスのような展開力のあるフォワードと組み合わせれば、あっという間にフィールドを支配することができるでしょう。

 これだけでもなかなかですが、さらにもう1つ、違うタイミングで発動するオートアビリティを持ちます。『あなたのコントロールする【ジョブ/カード名(戦士)】1体がフィールドからブレイクゾーンに置かれるたび、対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。それに4000ダメージを与える。』というものです。ブレイクゾーンに置かれる方法については特に条件がないので、アタックやブロックの結果、召喚獣やアビリティによるブレイク、【25-014L】フォルカーをコントロールしている側からのアビリティや召喚獣の効果としてなど、さまざまな方法があります。

 これら2つのアビリティにより、【ジョブ/カード名(戦士)】を展開したあとにそれらにもう一仕事を与えてくれるとても優秀なカードと言えそうです。

 いかがでしょうか。今回の2枚のカードは、皆さんの琴線に触れるものはあったでしょうか。

 さて、来週は自分は一週お休みになりますが、その代わりに『FFTCG』スタッフの1人がある古代兵器を紹介してくれます。お楽しみに!



 景山太郎