第446回:Card of the Week 今週の一枚(2024/07/19)

 皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。早いもので『秘められた試練』の「今週の一枚」は今回が最終回となります。せっかくですので最後までぜひお付き合いいただければ幸いです。

 それでは今週のカードを紹介していきましょう。FINAL FANTASY VIから登場の、火属性のレジェンド【23-011L】ティナです。

【23-011L】ティナ

 【23-011L】ティナはコスト5でパワー5000の火属性のフォワードです。このコストに対してこのパワー。コストに対して明らかにパワー不足なこの数値は、逆にこのカードの持つアビリティへの期待を持たせてくれます。

 【23-011L】ティナの持つアビリティはEXバーストがついている、フィールドに出るかフィールドからブレイクゾーンに置かれたときに発動するオートアビリティと、ブレイクゾーンにあるカードに影響するフィールドアビリティの2つになります。

 順を追って見ていきましょう。まずオートアビリティですが、こちらは『ティナがフィールドに出るかフィールドからブレイクゾーンに置かれたとき、あなたのブレイクゾーンにある召喚獣1枚を選ぶ。それを手札に加える。このターン、あなたが次に召喚獣をキャストするためのコストは2減る(0にはならない)。』というものです。
 フィールドに出たときに手札が1枚増えるので実質的なコストは2減って3。除去されたときにゲームから除外などされず普通にブレイクゾーンに置かれれば、さらに手札1枚分で疑似的に2コスト減。しかも次に召喚する召喚獣のコストも2減らせるので、【23-011L】ティナ1枚で莫大なコスト得を体感することができます。もちろんコスト面だけでなく、一度使われた召喚獣を何度も使いまわされるだけでも面倒でしょう。また、【12-002H】アマテラス【9-114C】不浄王キュクレインのような召喚獣は、対戦相手の手札にあるとわかっていることが選択肢に及ぼす影響も大きいので、これらのカードを回収するだけでも大きなプレッシャーになるはずです。
 なお、EXバーストとしてこの効果を使用した場合でも、次にキャストする召喚獣のコストは減るということを覚えておきましょう。例えば手札1枚でバックアップがすべてダル状態というほぼ何もできない状況でも、【23-011L】ティナのEXバーストが発動すればコスト4以下の召喚獣ならキャストできるようになりますので大逆転もありえます。


 もう1つの【23-011L】ティナのアビリティは、先ほどのオートアビリティのサポート的な役割を持ちます。『あなたのブレイクゾーンにある召喚獣は対戦相手の召喚獣やアビリティによってはゲームから除外されない。』というフィールドアビリティで、【23-011L】ティナがフィールドに出てブレイクゾーンの召喚獣を選ぶのを【9-068H】ドラゴンなどで対応されても、ゲームから除外されずに無事に手札に加えることができます。ただ、【23-011L】ティナがブレイクゾーンに置かれたときのオートアビリティの場合は対応して除外されてしまうので気を付けてください。
 また、【23-011L】ティナがフィールドにいる限り召喚獣限定ですがブレイクゾーンから除外されなくなるので、限定的ですが【22-079L】サイファーや【22-075H】イデアのようなブレイクゾーンのカードを数えるタイプのアビリティの助けにもなってくれます。

 さて、冒頭でもお伝えしたように『秘められた試練』での「今週の一枚」はこれが最後になります。次は11月発売予定の『秘められた伝説』でお会いしましょう。

 それではよい『FFTCG』ライフを!



 景山太郎