第428回:Card of the Week 今週の一枚(2024/03/08)
皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。『秘められた希望』の「今週の一枚」もいよいよ最終回を迎えました。今回のシリーズもお付き合いありがとうございました。
『秘められた希望』で最後に紹介するカードはやはりレジェンド、そして描き下ろしのカードがふさわしいでしょう。ということで、雷属性のレジェンドであり小林元さんの描き下ろしである【22-079L】サイファーを紹介することにしましょう。
【22-079L】サイファー
【22-079L】サイファーは雷属性のフォワードでコスト3、パワー7000、【ジョブ(SeeD候補生)】、【カテゴリ(VIII)】のフォワードです。アビリティはフィールドに出たときに少し変わった挙動をするオートアビリティと、アタック時に発動する強力なオートアビリティを持っています。これらのアビリティに関して1つずつ見ていくことにします。
まず1つ目のアビリティから。『サイファーがフィールドに出たとき、あなたはデッキのカードを上から2枚ブレイクゾーンに置いてもよい。そうしたとき、あなたのブレイクゾーンにある【カード名(サイファー)】以外の【カテゴリ(VIII)】のフォワード1枚を選ぶ。それを手札に加える。』というものです。
フィールドに出たときに自分のデッキのカードを上から2枚ブレイクゾーンに置くことで新たなオートアビリティを生み出すわけですが、前述のとおりこういう動きはあまり既存のカードでは見られません。ただ、生み出されるオートアビリティがブレイクゾーンから手札に加える効果なので相乗効果はあります。そしてこのブレイクゾーンに置くという行動自体は、実はもう1つのオートアビリティにも影響してくるのです。
『サイファーがアタックしたとき、対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。あなたのブレイクゾーンにカードが10枚以上ある場合、それをブレイクする。』これがもう1つの効果です。つまりブレイクゾーンにカードを送りこむこと自体が、サイファーの真価を発揮させるのに必要なことなのです。
さて、このサイファーの2つ目のアビリティに関してですが「今週の一枚」の2回目で取り上げた【22-075H】イデアのことを覚えているでしょうか。
イデアはブレイクゾーンにあるカードが10枚以上の場合に効果が強力になるオートアビリティを持っています。そして【カテゴリ(VIII)】でもあります。つまり【22-079L】サイファーの1つ目のアビリティでブレイクゾーンから手札に加えることもできます。また、逆に【22-075H】イデアのアビリティで【22-079L】サイファーをサーチすることもできます。どうやら【22-075H】イデアと【22-079L】サイファーの相性は非常によさそうです。
さらに、昨年12月にウェールズで行われたWinter Cupで紹介された【22-073L】アルティミシアをご存じでしょうか。
【22-073L】アルティミシアはフィールドアビリティで、あなたのブレイクゾーンにあるカードを対戦相手の召喚獣やアビリティによっては除外できなくします。【9-068H】ドラゴンや【11-140S】カダージュのようなブレイクゾーンの天敵ともいえるカードが効果的でなくなるので、【22-079L】サイファーが活躍しやすくなるのは間違いありません。しかもこのカードも【カテゴリ(VIII)】のフォワードなので、【22-079L】サイファーのアビリティによって手札に加えることも可能です。
『秘められた希望』にはこれ以外にも【カテゴリ(VIII)】のカードがまだまだ存在しますし、以前のセットを見返しても【21-027L】グリーヴァ、【6-041L】リノアなどの主力級カードがありますので、今後のトーナメントシーンでは【カテゴリ(VIII)】を主軸に据えたデッキを多く見ることになるかもしれません。
今回の【22-079L】サイファーはいかがだったでしょうか。気に入っていただけたなら幸いです。先述のとおり『秘められた希望』での「今週の一枚」は今回で最終回になります。ここで紹介してきたカードのほかにも、たくさんの楽しいカードが収録されていますのでご期待ください!
それでは次回、8月に発売予定の『秘められた試練』での「今週の一枚」でお会いしましょう。
景山太郎