第421回:『第五期 名人戦 北信越地区予選』『第五期 名人戦 九州地区予選』トーナメントレポート

 全国10会場での『第五期 名人戦』の地区予選も残りわずかとなりました。今回は『第五期 名人戦 北信越地区予選』と『第五期 名人戦 九州地区予選』のレポートをお届けします。

第五期 名人戦 北信越地区予選


 2月3日、石川県金沢市の「TKP金沢新幹線口会議室」にて『第五期 名人戦 北信越地区予選』が参加者20名によるスイスドロー5回戦+プレーオフ1回戦で行なわれました。

 「多属性」VS「カオスアーク」という構図が続く『第五期 名人戦』の地区予選ですが、さらにデッキの研究が進んだことで「光の戦士」VS「雷単カオスアーク」と言ってしまえるほどには主流のデッキがはっきりとしてきました。この2つのデッキは【18-012L】ファリス【17-090R】イクシオンのようなアグロデッキへの対策カードを無理せず採用できるため、これまで「4属性WoL」や「土水カオスアーク」のような立ち上がりの遅いデッキを倒して勝ち上がっていたアグロデッキにとってはやや逆風の吹く環境かもしれません。一方でメタゲームの変化により【21-074L】ネオエクスデスとの遭遇率が下がったことでモンスターを中心としたデッキは再評価されている気配があり、今大会にも目新しい形のモンスターデッキが持ち込まれていました。

 20個のデッキの分布は以下のとおりです。

5名:「光の戦士」
3名:「モールズの夜会」
2名:「風水モンスター」「土水カオスアーク」「雷単カオスアーク」
1名:「4属性WoL」「火雷FFXIII」「氷水グリーヴァ」「風土」「土雷」「雷単クラスゼロ」  

 5回戦が終わって全勝者はおらずタイブレークで順位が決定しましたが、優勝はえあさん、2位はありかさんで「光の戦士」がワンツーフィニッシュを飾り、デッキパワーの高さを示した結果となりました。「カオスアーク」などの有力デッキだけでなく、「光の戦士」同系対決まで深く研究が進んでいたのが印象的でした。おめでとうございます!

 また、プレーオフでまさかの直接対決となってしまいましたが、しーゆーさんと三日月さんが2人で持ち込んだ「風水モンスター」も会場の注目を集めていました。【21-102L】ガウ【16-117H】トロス【21-133S】ティーダがいる状態での【21-112C】忍者など、コストパフォーマンスに優れた方法でブロッカーをどかしてフォワード化するモンスターで攻撃をしかける戦略は、「光の戦士」の相手ターンでのフォワード除去がほぼ【19-102L】レフィアに頼り切りになっている弱点をうまくついているようです。【20-110H】ヒッポカムポスとは異なるアプローチを取るモンスターデッキの参戦により『第五期名人位決定戦』に向けてまだまだひと波乱ありそうです。

『第五期 名人戦 北信越地区予選』上位・通過者デッキリスト【スタンダード】


第五期 名人戦 九州地区予選


 2月4日、福岡県福岡市の「博多バスターミナル」にて『第五期 名人戦 九州地区予選』が参加者19名によるスイスドロー5回戦+プレーオフ1回戦で行なわれました。


 「多属性」と「カオスアーク」という2つの軸がしのぎを削る「運命を超えて」環境ですが、そこへ新たに「単属性」が加わって三すくみの様相を呈してきました。今大会での19個のデッキの分布は以下のとおりとなりました。

4名:「コスト3WOL」
3名:「光の戦士」
2名:「火単」「雷単カオスアーク」「水氷」
1名:「火風」「モールズの夜会」「土水カオスアーク」「バイキング」「火雷FFXIV」「4属性WOL」  

 スイスドロー全勝での優勝を決めたのは「火単」を使用されたあとら@あそくまさんでした。最終戦では仮想敵であろう「土水カオスアーク」を相手に、ヘイスト持ちのフォワードで押し込み続けての勝利となりました。おめでとうございます! 「多属性」を意識して「カオスアーク」が増えるなか、「単属性」のポジションがよくなっているようです。

 プレーオフではともに人気を集めた多属性デッキから「光の戦士」のANNKAKE@あそくまさんと「コスト3WOL」のオカダさんが勝利し、この3名が『第五期名人位決定戦』の権利を獲得されました。環境のクライマックスで三すくみからどのデッキが抜けだすのか、今後も要注目です。



 『第五期 名人戦』の地区予選は、今週末の2月10日に東京都新宿区で開催される『東京地区予選』がラストとなります。
 最後まで皆さまのご参加をお待ちしております!

『第五期 名人戦 九州地区予選』上位・通過者デッキリスト【スタンダード】