第420回:Card of the Week 今週の一枚(2024/02/09)
皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。
さあ、お楽しみのこの時期がやってまいりました。そう、発売前のブースターパックからカードを紹介していく「今週の一枚」です。今回は3月22日発売の「秘められた希望」から紹介していくのですが、「秘められた希望」では今までにない新しい要素である『Limit Break』が登場します。ですので、せっかくですから1回目の今回は『Limit Break』を持つキャラクターを3枚、ルールとあわせて紹介したいと思います。それではまずはそれら3枚のカードをお見せしましょう。いろいろ気になる部分があると思いますのでチェックしてみてください。
Limit Break
『Limit Break』を持つカード、「LBカード」は右上にLBというアイコンを持ち、テキストやカード名の枠が通常のカードより豪華な仕様になっています。ひと目でLBカードだとわかりますね。そしてもう1つ、テキスト欄に「Limit Break -- X(Xの部分は数字)」という記述があります。【22-112R】ザックスならLimit Break -- 1、【22-116L】エースならLimit Break -- 3と書いてあるのがわかると思います。これらを踏まえたうえで『Limit Break』のルールを説明していきしょう。
※『Limit Break』の詳細な解説については、各言語の公式サイトに後日画像で掲載いたします。
まず、LBカードは通常の50枚のデッキ(メインデッキ)には入れられず、LBカードのみで構成された独立したデッキを用意してそこに入れる必要があります。これをLBデッキといいます。このデッキは最大8枚までのカードで構築し、同じカードは3枚までしか入れることができません。LBデッキのカードは裏向きに置き、プレイヤーは自分のLBデッキのカードをいつでも確認することができます。なお、LBデッキにスリーブを使用する場合はメインデッキとは違うスリーブを使用しなければならないので注意してください。
さて、LBカードをゲームで使うための準備ができたところでいよいよカードの使い方を説明します。使いたいLBカードを、そのカードタイプをキャストできるタイミングで表向きにし、左上に書かれているコストを支払います。ここまでですと普通に手札からカードをキャストするのと同じですが、LBカードはもう1つ支払うものがあります。それが前述した「Limit Break -- X」の部分です。これをLBコストと言い、このXの数字の数だけ、LBデッキにある裏向きのLBカードを表にします。
【22-112R】ザックスを見てみましょう。このカードにはLimit Break -- 1と書いてあります。LBデッキから【22-112R】ザックスをキャストする場合は表向きにし、火属性を含む3CPを支払い、(キャスト中のザックスとは別の)LBデッキのカードを1枚表向きにします。これによりザックスがキャストされフィールドに出ます。なお、すでに表向きになっているLBデッキのカードをコストの支払いに使用することはできません。そして表向きになっているカードをキャストすることもできません。
同じく【22-114H】ヴィクトラを見てみると、LBコストは2ですので【22-114H】ヴィクトラをキャストするにはこれ以外に裏向きのLBカードが2枚必要となり、都合3枚のLBカードを使用することになります。どのカードをLBコストにするのか。限られた8枚の組み合わせが選択と戦略を生み出します。
そしてもう1つ大切なルールとして、LBカードのキャラクターがフィールドから離れるとき、その領域に移動してから即座にLBデッキに表向きに移動します。ブレイクされたら一瞬ブレイクゾーンに置かれますが、その直後にLBデッキに移されます。手札に戻ったりゲームから除外された場合も同様ですのでご注意ください。
長くなってしまったので、最後に今回紹介した3枚のカードの能力を簡単に解説していきます。
まずは【22-112R】ザックス。コスト3でパワー7000。フィールドに出たときにフォワード1体に3000ダメージを与えます。3000ダメージですと火力としてはそれなりくらいのイメージですが、効果的なタイミングを狙って使えるLBカードですから、手札にないとキャストできない通常のカードよりはるかに有効な局面が多いはずです。
これはほかのLBカードに関しても言えることでして、【22-114H】ヴィクトラはフィールドに出たとき、対戦相手の手札が2枚以下の場合、フォワード1体に7000ダメージを与えますが、これも対戦相手の手札が減っているタイミングを狙ってフィールドに出すことができます。
そして今回紹介する中で唯一のレジェンドである【22-116L】エースは通常のコストが8、LBコストが3とかなり重めのカードですが、フィールドに出たときに対戦相手のコントロールするすべてのフォワードにあなたのコントロールする風属性のキャラクター1体につき1000ダメージを与えることができます。バックアップ5体とエースだけでも6000ダメージ。【19-038R】エフレイエなどお手軽に出せるキャラクターがいることを考えれば「風単」デッキなら8000、9000ダメージはそれほど難しくないはずです。ここ一番で有効に使うことができればゲームチェンジャーになることは間違いないでしょう。
今回は新要素の『Limit Break』を持つカードを3枚紹介しましたが、『秘められた希望』にはまだまだLBカードが収録されています。効果もさまざまですのでぜひ楽しみにしていてください。それではまた来週お会いしましょう。
景山太郎