第418回:『第五期 名人戦 東海地区予選』トーナメントレポート

 昨年から全国10会場で地区予選を展開中の『第五期 名人戦』、今回は『第五期 名人戦 東海地区予選』のレポートをお届けします。

第五期 名人戦 東海地区予選


 1月21日、愛知県名古屋市の「ウインクあいち」にて『第五期 名人戦 東海地区予選』が参加者38名によるスイスドロー6回戦+プレーオフ1回戦で行なわれました。

 年明けの地区予選を連続で制しており、年末から「土水カオスアーク」の好調ぶりが目立っていましたが、今大会での1番人気は「光の戦士」でした。それに「土水カオスアーク」が続き、「モールズの夜会」や「4属性WoL」など【19-128L】ウォーリアオブライトを使ったデッキが多く持ち込まれました。多属性デッキに強い「土水カオスアーク」が流行するなかでは意外な結果にも思えますが、この数週間で多属性デッキ側にも対戦時の立ち回りがある程度確立されてきたようです。
 セオリーとしては【16-129L】カオス【19-105H】アークがともに対戦相手がフォワードをコントロールしていなければほぼ何もしないカードのため、まずは安易に的となるフォワードを出さずに手札とバックアップを整え、【16-022R】アウィン [FFBE]【19-108L】ジタンといった手札破壊でコンボがそろっていない状態を作ってからようやくメインのフォワードを展開するという、待ちの動きを序盤にとることで十分に立ち向かえているようでした。一方で「土水カオスアーク」側も【19-119L】ウネ【8-083C/1-117R】ヘカトンケイルで簡単に待ちの姿勢を許さない攻勢をしかけることもできるため、「多属性」と「カオスアーク」という2つの軸をめぐる展開はまだまだ続きそうです。


 38個のデッキの分布は以下のとおりです。

6名 「光の戦士」
5名 「土水カオスアーク」
4名 「コスト3WoL」「モールズの夜会」
3名 「4属性WoL」「火雷FFXIII」「水氷」
2名 「氷雷」
1名 「火単マギサ」「雷単」「雷単カオスアーク」「水単バイキング」「火氷DFF」「火雷暁の血盟」「土水」「火土水」  

 スイスドロー全勝での優勝を決めたのは「光の戦士」を使用されたわらび餅抹茶さんでした。難しい展開になりがちな「光の戦士」での同系対決をすべて制しての貫禄の優勝です。おめでとうございます! 「光の戦士」は2位にも入賞したうえで3名がプレーオフ進出と、今大会では驚異的なアベレージをたたき出しました。元々バックアップ以外ではかなりの安定感があるデッキでしたが、『運命を超えて』で【21-119H】レナが加わったことによりデッキが1段階強くなったようです。
 その他の上位デッキでは、ジンさんの「雷単カオスアーク」が異彩を放っていました。『第五期 名人戦』初期では活躍していたものの最近はおとなしかった「雷単」ですが、デッキの苦手としていた部分を補完できる「カオスアーク」の採用による上位入賞は、復活のきっかけとなるかもしれません。

 ある程度有力デッキが出そろった感のある『運命を超えて』環境ですが、細かいカードの選択やプレイ方針の変化によってまだまだメタゲームは移り変わっていくことでしょう。要注目です。



 今週末は1月28日に北海道札幌市で『第五期 名人戦 北海道地区予選』が開催されます。皆さまのご参加をお待ちしております!

『第五期 名人戦 東海地区予選』上位・通過者デッキリスト【スタンダード】