第416回:『第五期 名人戦 関東地区予選』トーナメントレポート

 2019年以来となる『世界選手権 2023』を開催することができ、2023年は世界的なトーナメントシーンが本格的にリスタートする節目の年となりました。日本国内だけでも公式トーナメントが開催された日数は54日にのぼり、約7日に1回は行なわれていた計算となります。ここまで展開できたのも、皆さまが円滑な運営にご協力いただいたおかげだと考えております。ありがとうございました。

 そんな2023年最後の公式トーナメントとなった『第五期 名人戦 関東地区予選』のレポートをお届けします。

第五期 名人戦 関東地区予選


 12月16日、神奈川県横浜市の「AP横浜」にて『第五期 名人戦 関東地区予選』が参加者45名によるスイスドロー6回戦+プレーオフ1回戦で行なわれました。

 【21-121L】ウォーリアオブライトを使ったデッキと、「氷単」「水氷」など各種氷属性デッキの2つが引っ張るかたちで始まった「運命を超えて」環境ですが、今大会では「雷単」が一番人気を集めました。【16-100L】ヤ・シュトラ【21-121L】ウォーリアオブライトに対して強く、氷属性を相手にしても【21-084H】オーディンなどの豊富な単体除去で戦える点が好まれたようです。
 それ以外では、前環境で活躍していた【19-128L】ウォーリアオブライトを使ったデッキも数を増やしており、アグロデッキを意識したカードの採用が全体的に目立ちました。


 45個のデッキの分布は以下のとおりです。

7名:「雷単」
5名:「コスト3WoL」「4属性WoL」(うちフルアート単1)
4名:「水氷」
3名:「モールズの夜会」
2名:「氷単」「火氷」「土水」「光の戦士」
1名:「火単」「火単マギサ」「風単チョコボ」「土単」「水単」「水単バイキング」「火雷FFXIII」「氷土」「氷雷」「風氷」「風土」「土雷」「水雷」  

 スイスドロー全勝での優勝を決めたのは「水氷」を使用されたeurekaさんでした。注目を浴びている【14-113R】リヴァイアサンの採用はなく、代わりに3枚の【13-022H】シド・ランデル【21-121L】ウォーリアオブライトへの対策を担っています。また、光・闇属性のフォワード枠で【12-110L】ネオエクスデスを採用し、相手のリソースを削ることに特化しているのが特徴的です。eurekaさんは昨年の『第四期 名人戦 関東地区予選』でも優勝されており、同じ地区での予選2連覇となりました。おめでとうございます!

 そして、プレーオフでは【19-128L】ウォーリアオブライトを使用した3名が権利を獲得しており、コントロールデッキの台頭が目立ちました。「雷単」が増えたことでアグロデッキが勝ちあぐね、コントロールデッキが勝ちやすい土壌ができていたようです。先週までとは打って変わって、このままコントロールデッキが環境を制圧するのか、それともアグロデッキが返り咲くのか。来年もメタゲームからまだまだ目が離せません。



 2024年の公式トーナメントは、1月13日に広島で開催される『第五期 名人戦 中国地区予選』からスタートします。
 来たる2024年も、皆さまのご参加をお待ちしております! よいお年をお迎えください。

『第五期 名人戦 関東地区予選』上位・通過者デッキリスト【スタンダード】