第407回:Card of the Week 今週の一枚(2023/10/06)

 皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。11月17日発売のブースターパック『運命を超えて』での「今週の一枚」、早くも3枚目を迎えました。今回紹介するカードは『ファイナルファンタジー』シリーズにおける最初の主人公であるウォーリアオブライトです。

 現在のトーナメントシーンでは【19-128L】ウォーリアオブライトが大活躍しているので、同名のカードが登場してもそれが活躍できるか疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、今回のウォーリアオブライト、【21-121L】ウォーリアオブライトは先週のコラムで最後に述べたように、特定のデッキでコンセプトの中核となる可能性を秘めた特別なアビリティを持っています。では今回もさっそくカードを見ていきましょう!

【21-121L】ウォーリアオブライト

 【21-121L】ウォーリアオブライトはコスト7、パワー9000の光属性のフォワードで【ジョブ(光の戦士)】です。備わっているアビリティは2つ。フィールドに出たときに発動するオートアビリティと、コストは同名のカード1枚だけという非常に使い勝手のよいスペシャルアビリティ「アルティメットシールド」になります。順番に内容を見ていきましょう。

 まずオートアビリティのほうですが、このカードがキャストによってフィールドに出たとき、デッキの上から5枚を公開しその中から最大2枚までコスト3のキャラクターをフィールドに出すことができます。公開したカードのうち1枚を手札に加える、というオートアビリティはわりとありがちですが、このカードは最大2枚、なおかつ直接フィールドに出すことができます。さらに言えばフォワードに限定されず、キャラクターを出せるという破格の強さを誇ります。キャストによってフィールドに出たときだけ、そして出せるキャラクターはちょうどコスト3に限定されますが、7CPでキャラクターが最大3体増えるというのは相手にとっては驚異的です。しかも【19-112C】ラーケイクスや【20-049R】チェリンカ、【20-060R】ユーリィなど、自らもフィールドに出たときになんらかのキャラクターをフィールドに出せるものをこのアビリティで出せたなら、さらに展開力は高まります。

 一方のスペシャルアビリティ「アルティメットシールド」はその名のとおり守備的なアビリティで、ターン終了時までこのウォーリアオブライトとあなたのコントロールするコスト3のフォワードは対戦相手の召喚獣やアビリティによっては選ばれなくなります。同名カード1枚を捨てるだけで、さまざまな召喚獣やアビリティからあなたのフォワードを守ることができるので非常に便利です。対戦相手もこのアビリティを警戒せざるをえず、デッキのポテンシャルをフルに発揮することが難しくなるでしょう。

 さて、この2つのアビリティですがどちらも「コスト3」が関わってきます。逆に言うとコストが3ではないキャラクターは【21-121L】ウォーリアオブライトの恩恵を受けることができないということです。【18-107H】アクスターを軸にして、コスト3のフォワードを重点的に起用した「コスト3デッキ」を大幅にパワーアップさせてもいいですし、【18-125H】オニオンナイト、【18-012L】ファリス、【19-102L】レフィアなどコスト3に強いキャラクターが多い「光の戦士」デッキに投入するのもよいかもしれません。いや、ひょっとしたらもっと鋭い動きをするデッキが新たに生まれるかもしれません。ぜひ皆さんの手でこのカードを活躍させてあげてください。

 さて、次週は光の戦士の1人を紹介したいと思います。残念ながらコスト3ではありませんが魅力的なカードです。お楽しみに!



 景山太郎