第396回:『日本選手権 2023 Summer 和歌山予選』トーナメントレポート

 公式トーナメント『日本選手権 2023』のレポート。今回は『日本選手権 2023 Summer 和歌山予選』(L3構築)のレポートをお届けいたします。

日本選手権 2023 Summer 和歌山予選【L3構築】


 7月8日、和歌山県和歌山市の「和歌山ビッグ愛」にて『日本選手権 2023 Summer 和歌山予選』がL3構築による参加者27名でのスイスドロー6回戦+決勝トーナメント2回戦で行なわれました。


 SummerシーズンのL3構築での予選はこれで終わり、すなわち「悪夢より来たる」環境では最後のL3構築での公式トーナメントとなった本大会。総括とも言えるデッキ分布は以下のとおりとなりました。

13名:「4属性WoL」
4名:「風雷」
2名:「火雷FFXIII」「氷雷」
1名:「火単」「雷単」「火氷FFXIII」「火氷雷」「氷土雷」「火風雷」


 「4属性WoL」が半数近くを数え、環境の最後まで人気を集める結果となりました。メタゲームの中心として常にマークされ続けてきましたが、強力な多属性のカードを複数使えるパワフルさは揺るがなかったようです。  

 スイスドロー6回戦を終え、決勝トーナメントには「4属性WoL」2名と「氷雷」「火雷FFXIII」が勝ち上がり、環境でゆるやかな三すくみを作ってきたデッキが最後の王者の座を争います。そして決勝戦はザワワさんの「氷雷」とriruさんの「4属性WoL」の組み合わせとなりました。結果でも有終の美を飾りたい「4属性WoL」が、苦手とする氷属性のバックアップ凍結やハンデスをどう乗り越えるのかがポイントです。

 1ゲーム目、先攻「氷雷」のザワワさんは1ターン目から【19-024L】セーラ[MOBIUS]をキャストします。これが非常に機能し、先にアタックしつつ妨害もできる状況を作り出します。この状況をなんとかしたい「4属性WoL」のriruさんがひとまず【18-111L】バッシュをキャストすると、ダメージでEXバーストしたのは【19-103H】ティーダ【19-024L】セーラ[MOBIUS]を乗り越えてそのまま一転攻勢したriruさんが勝利します。

 2ゲーム目は【17-096H】黒衣の男【19-083R】ラムウ【19-104H】マディーンを使える状況を作り、相手の攻めをさばききったザワワさんが取り返します。ゲームを通してコストの軽い召喚獣をうまく活用できているのが印象的でした。

 最後の3ゲーム目、「4属性WoL」のriruさんが攻め続ける展開となりますが、バックアップで土属性のCPを確保できなかったことが響き、ダメージ6点というところで「氷雷」の対応が間に合います。そして、除外されたカードが20枚溜まった【17-091L】エクスデスが機能し始めると、そこから隙を見せなかったザワワさんが逆転勝利を収めました。広島予選に続き、Summerシーズンで2回目の優勝です。おめでとうございます!


 『日本選手権 2023 Summer』、シーズンの締めくくりはスタンダードでの連戦です。7月15日に長崎県佐世保市、翌16日に長野県諏訪市で開催されます。
 皆さまのご参加をお待ちしております!

『日本選手権 2023 Summer 和歌山予選』TOP4デッキリスト【L3構築】