第377回:『日本選手権 2023 Spring 神戸予選』トーナメントレポート

 公式トーナメント『日本選手権 2023』のレポート。今回は初めて西日本での、そして新環境最初のスタンダードでの予選となった『日本選手権 2023 Spring 神戸予選』のレポートをお届けいたします。

日本選手権 2023 Spring 神戸予選【スタンダード】


 4月9日、兵庫県神戸市の「三宮コンベンションセンター」にて『日本選手権 2023 Spring 神戸予選』がスタンダードによる参加者45名でのスイスドロー6回戦+決勝トーナメント3回戦で行なわれました。


 前環境の『MASTERS 22-23 FINAL』は「風単」の優勝で幕を閉じました。「悪夢より来たる」が発売され、どのようにスタンダードの環境が変化したのか注目のトーナメントになりましたが、デッキの分布は以下のようになりました。

10名:「火雷FFXIII」
5名:「モールズの夜会WoL」
4名:「水単」
2名:「火風」「氷風」「氷土」「氷雷」「氷水」「土水WoL」「光の戦士」「召喚士」
1名:「風単」「火風FFXIII」「土雷」「水雷」「火風水FFX」「火土水」「氷土雷」「火風土水」「多属性モーグリ」「多属性MOBIUS」


 1番人気はL3構築でも猛威を振るっている「火雷FFXIII」でした。【19-005C】サッズ【19-124L】ヤ・シュトラによってさらに強化されているほか、やはりスタンダードでは【12-002H】アマテラスを使える点なども魅力です。ほかにはこちらも注目すべき新カードである【19-128L】ウォーリアオブライトを使ったさまざまなデッキが登場しましたが、「モールズの夜会」に追加したデッキが2番人気となりました。もともと多属性デッキであるためCPの確保も無理なくでき、すでにリストの完成度が高い印象です。そして環境初期ということで、対応力の高さを重視した「水単」などのデッキも多く見られました。  

 トップ8は使用者が1~2名だったデッキが半分を占め、バリエーション豊かな決勝トーナメントとなりました。その中でいずれのデッキも「火雷FFXIII」はきちんと意識しており、大量のオーディンとライトニングで相手の攻勢をさばく「水雷ライトニング」や、Damage 3からのフォワードの展開力と【19-102L】レフィアによる制圧力で逆転を狙う「光の戦士」など新機軸のデッキも結果を残しています。

 決勝戦に残ったのは「風単」のholyさんと「モールズの夜会WoL」のハルさんでした。前環境を最後に制したデッキと、新カードを旗頭に再び勢いを得たデッキの戦いとなりましたが、『MASTERS 22-23 FINAL』でも活躍した【18-050L】ユフィのスペシャルアビリティが火を噴き、holyさんが2ゲームを連取して優勝されました。おめでとうございます!


 『日本選手権 2023 Spring』、今週末は4月15日に岐阜県岐阜市(L3構築)で開催されます。皆さまのご参加をお待ちしております!

『日本選手権 2023 Spring 神戸予選』TOP8デッキリスト【スタンダード】