第368回:Card of the Week 今週の一枚(2023/02/24)
皆さんこんにちは! 『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。お待ちかねの「今週の一枚」の時間がやってまいりました。今回のシリーズでは普段よりちょっと私の出番が多めですが、今週も張りきってまいりましょう。
今週ご紹介するのはファイナルファンタジーVIに登場した主人公キャラクターの1人から、【19-127L】リルムです。水と氷の多属性キャラクターにしてレジェンドカードのフォワードになります。天野先生のコミカルなタッチでかわいらしく描かれています。それではさっそくカードのほうを見てみましょう。
【19-127L】リルム
【19-127L】リルムはコスト2でパワー5000、ジョブは今までと同じく【ピクトマンサー】となっています。多属性のフォワードでコスト2ですともう少しパワーが高くてもいい気がしますが、このパターンはおなじみの「パワーが基準値にないフォワードは強力なアビリティを持っている」ということになりそうです。
実際のところリルムが持つアビリティはたった1つ。フィールドに出たときのオートアビリティしかありません。しかしこの選択型のオートアビリティには、一見するだけで驚異的なことが書かれているのがわかるでしょう。カードにはこう書かれています。
リルムがフィールドに出たとき、以下から1つを選択する。
・対戦相手のブレイクゾーンにあるモンスター1枚を選ぶ。それをあなたのフィールドに出す。
・このターン、あなたが次に手札からキャストしたコスト4以下の召喚獣がブレイクゾーンに置かれる場合、代わりにゲームから除外される。その後、あなたはそれをコストを支払わずキャストする。
1つ目の選択肢は対戦相手に依存するものですが、もしあなたが【14-049H】テュポーンや【18-023H】コキュートス [VIII]、【18-040H】ケルベロス、【18-052H】アーリマンなどのフィールドに出たときに一仕事するモンスターを使用しているなら、氷水デッキと対戦するときは不用意に何かのコストとしてブレイクゾーンに置くべきではないでしょう。対戦相手の【19-127L】リルムがあなたのブレイクゾーンにあるそれらの便利なモンスターに狙いを定めてくるはずです。
2つ目の選択肢はさらに攻撃的に相手を追い詰めます。単純に言うと「コスト4以下の召喚獣を手札からキャストすれば、自動的にもう一度キャストされる」と書いてあるのです。いつでもキャストできるとはいえ一度だけの使い切りだからこそ強い効果を発揮できる召喚獣を連続で使えるのですから、弱い理由がありません。【12-097H】シルドラで4枚持ってくることも、【17-109R】キュクレインで2体ブレイクゾーンに置くこともできます。属性を問わないので、キャストできるなら【15-014H】ブリュンヒルデでも【18-084C】ラムウでもかまいません。もっとも【18-084C】ラムウの場合、2回目はコストを支払わないキャストなので追加コストは支払えず、15000ダメージを与えられるのは1回目だけですが。いずれにしても、どちらの選択肢もゲームチェンジャーとなりえることは間違いなさそうです。
カードとしては相手に依存しない2つ目の選択肢を効率的に使えるように、召喚獣を意識したデッキで使用するのがベターかと思います。召喚獣の効果を倍加するのを基本線としつつ、状況によって相手のモンスターも狙っていく、という動きになりそうです。相手が同じ属性を使っている場合は前述の【18-023H】コキュートス [VIII]や、【16-038H】ビブロスなどを奪えるとかなり大きなアドバンテージになりそうです。
いかがでしょうか。ぜひ【19-127L】リルムのベストな使用方法を考えていただければと思います。あ、そうそう、【12-002H】アマテラスにはくれぐれもご注意を!
次回はリシェルが水属性の光の戦士を紹介してくれるそうです。お楽しみに!