第360回:『MASTERS 22-23 さいたま』トーナメントレポート

 公式トーナメント『MASTERS 22-23』のレポート。今回は『MASTERS 22-23 さいたま』(1月21日)のもようをお届けいたします。

MASTERS 22-23 さいたま【スタンダード】

 1月21日、埼玉県さいたま市の「大宮ソニックシティ」にて『MASTERS 22‐23 さいたま』が開催され、参加者50名によるスイスドロー6回戦+決勝トーナメント3回戦が行なわれました。  

 参加者の方のデッキタイプ選択はメタゲームの変遷が色濃く見受けられるものとなり、1月以降のスタンダードの公式トーナメントで優勝している「風氷」か「水単」のどちらかが最大勢力となるかと思われましたが、ふたを開けてみると「火単」が最多のアーキタイプという非常に興味深い結果となっています。


以下が参加者のデッキタイプ一覧です。

7名:「火単」
6名:「水単」「風氷」「氷雷」
5名:「アバランチ」
4名:「風単」
2名:「火水」「火土水リディア」
1名:「氷単」「火土FFIV」「火氷」「風土FFXV」「風土ユフィ」「火水騎士」「光の戦士」「モンク」「王の剣」「忍者」「モールズの夜会」「イミテーション」


 6回戦を終えてトップ8に残ったデッキタイプは「火単」と「水単」が3名ずつと、同じく使用者の多かった「氷雷」が1名、そして「モールズの夜会」という構成になりました。
 風属性のデッキに対する意識の強いメタゲームとなったようで、予想以上にメタゲームが速く変化していることが感じられます。

 決勝戦は「火単」のけすうゆらはさんと「水単」のしょーちゃんさんの対決となりました。トーナメントを大きく二分したデッキ同士によるマッチアップで、けすうゆらはさんは『MASTERS 22-23』で3回目の優勝を狙います。

 1戦目は【7-017H】ミースから【12-017H】マギサをサーチして順調にキーカードを確保したけすうゆらはさんに対して、しょーちゃんさんは【12-097H】シルドラでバックアップをサーチする少し重い初動となります。しかし1枚目の【12-017H】マギサからの展開を召喚獣でさばけたことでゲームの展開を遅くすることに成功し、コントロールデッキである「水単」の強みを活かしたしょーちゃんさんが1勝目をあげました。

 2戦目はけすうゆらはさんがさらにテンポを速め、【12-017H】マギサと【13-013C】ポロムでのスタートから【12-004R】アルフィノまで一気につなげ、追加の火力と序盤の優位を固めていきます。対するしょーちゃんさんは【12-017H】マギサが4000ダメージを受けたタイミングを狙って【18-086H】アーシェでパワーをマイナスしてすぐに打ち取り、1戦目同様にゲーム展開を遅らせることに成功します。
 フォワードの数で勝る「火単」がダメージレースで大きく先行しつつ【11-016R】ボムのカウンターを溜めて【14-102L】海神リヴァイアサンへのにらみも利いている流れを作りますが、最後は【18-100L】レナのアビリティを使えるタイミングまで耐えきった「水単」が盤面を大きく取り返し、しょーちゃんさんが2連勝で優勝を決めました。

 しょーちゃんさんは前半戦の『MASTERS 22-23 横浜』で『MASTERS FINAL』の権利を獲得していましたが準優勝による繰り下がりだったため、『MASTERS 22-23』では初優勝となります。おめでとうございます!

 前週の『MASTERS 22-23 札幌』に続き、2大会連続で「水単」がスタンダードの大会を制しました。トップ8に3名を送り出した「火単」とともに、今後の大会でも注目度の高いデッキタイプとなりそうです。



 『MASTERS 22-23』、今週末は1月28日に大阪府大阪市(L3構築)、1月29日に長野県諏訪市(スタンダード)で開催されます。

 皆さまのご参加をお待ちしております!

『MASTERS 22-23 さいたま』トップ8デッキリスト【スタンダード】