第359回:『MASTERS 22-23 徳島』『MASTERS 22-23 札幌』トーナメントレポート

 公式トーナメント『MASTERS 22-23』のレポート。今回は『MASTERS 22-23 徳島』(L3構築)と『MASTERS 22-23 札幌』(スタンダード)のもようをお届けいたします。

MASTERS 22-23 徳島【L3構築】

 1月14日、徳島県徳島市の「とくぎんトモニプラザ」にて『MASTERS 22-23 徳島』(L3構築)が開催され、参加者24人によるスイスドロー6回戦+決勝トーナメント2回戦が行われました。

 L3構築では「力の復活」が発売されてから初めての公式トーナメントということで、前環境では「火水」が人気を集め結果も残していましたが、環境はどのように移り変わったのでしょうか。今大会でのデッキ分布は以下のようになりました。

5名:「モールズの夜会」
4名:「火単」
3名:「火水」「風土」「水単」
2名:「氷雷」
1名:「火氷」「火風」「火土雷」「風単」


 最多数は前環境でも人気だった「モールズの夜会」となりました。【16-075R】シンジュをサーチできる【18-111L】バッシュが登場し、動きが安定しやすくなったのが要因かもしれません。また、「モールズの夜会」と「風土」の両方が【18-139S】ノクティスを採用しており、人気の高いカードとなりました。

 スイスドロー6回戦が終了し、ベスト4には「火単」「火水」「風土」「水単」が残りました。1番人気の「モールズの夜会」こそ勝ち上がれなかったものの、使用人数の多いデッキがそれぞれ1名ずつ残るかたちとなりました。

 決勝戦は「風土」のキノピオさんと「水単」のテートクさんの組み合わせとなりました。1本目はお互いに除去を撃ち合う横を「水単」の【16-116L】ティーダがアタックし続ける流れのなか、キノピオさんは【18-139S】ノクティスとその側近全員を並べてフィールドでの優位を築きます。しかし、そこにテートクさんが【18-091R】暗闇の雲を送り込んでフォワードをなぎ払い、残った【16-116L】ティーダで殴りきって勝利しました。

 2本目も1本目と同様に「水単」のテートクさんがダメージで先行します。「風土」のキノピオさんも【18-139S】ノクティスから展開していきますが、【17-113L】グラセラ・ウェズエットや召喚獣に阻まれてダメージをなかなか取ることができません。常に優勢を維持したテートクさんがそのまま押し切り、2連勝で優勝を勝ち取りました。おめでとうございます!


 後半戦では数多くの会場でフォーマットとなっているL3構築。今後のメタゲームの推移に注目です。

『MASTERS 22-23 徳島』TOP4デッキリスト【L3構築】


MASTERS 22-23 札幌【スタンダード】


 1月15日、北海道札幌市の「札幌北口カンファレンスプラザ」にて『MASTERS 22-23 札幌』が開催されました。フォーマットはスタンダード、参加者10名がスイスドロー5回戦+決勝トーナメント2回戦を行ない『MASTERS 22-23 札幌』のチャンピオンを決めます。

 スタンダードは前週に開催された『MASTERS 22-23 岡山』と同じフォーマットで、そこで結果を残していた風属性のキャストを軸にするデッキの使用率が『MASTERS 22-23 札幌』でも高いかと思われましたが、蓋を開けてみるとキャスト軸のデッキは1名もいない大会となりました。

以下が使用デッキの分布です。
3名:「氷雷」
2名:「水単」「アバランチ」
1名:「火水」「風雷忍者」「モールズの夜会」  

 しどさんとHALさんの2人が使用していた「水単」が予選ラウンドを1位2位で通過し、2人とも勢いそのまま準決勝を勝利したことで、決勝戦はしどさん対HALさんの「水単」ミラーマッチ対決となりました。

 1本目、序盤はお互いにバックアップを並べる静かな時間が続きますが、バックアップを5体並べてからはフォワードの応酬によって盤面が目まぐるしく動きます。HALさんは【14-108H】ジェクトのスペシャルアビリティ「ジェクトブロック」を構えることで相手の行動を制限させるも、【15-119L】ポロムによって【14-108H】ジェクトのアビリティを消され【14-102L】海神リヴァイアサンのオートアビリティの発動を許してしまいます。返すターンに【14-102L】海神リヴァイアサンを出してしどさんのフォワードの一掃を図るも、しどさんがスタックで使用した【11-114R】サハギンチーフによってお互いの【14-102L】海神リヴァイアサンが複数回マイナス9000のオートアビリティを発動する前にブレイクゾーンに落ち、しどさんのフォワードをすべてブレイクすることができません。HALさんはその後のターンに再び【14-102L】海神リヴァイアサンを出して盤面を整理しますが、それまでに受けていた不利を返せず、じわじわとダメージを与えていたしどさんが先取します。

 2本目もお互いバックアップを並べあう序盤となります。このゲームはHALさんが【18-086H】アーシェ、【14-108H】ジェクト、【14-102L】海神リヴァイアサンでしどさんのフォワードを倒してゲームを有利に進めます。押されているしどさんも【18-100L】レナで【17-113L】グラセラ・ウェズエットをブレイクゾーンから出し、貯めていたクリスタルでスペシャルアビリティ「シュアリーバースト」を使ってHALさんのフォワードをブレイクして盤面を落ち着かせ、ダメージ6点で踏みとどまります。そこからしどさんが【18-086H】アーシェ、【14-102L】海神リヴァイアサンとつなげて逆転で勝利をもぎ取り、2本連取でしどさんが『MASTERS 22-23 札幌』のチャンピオンに輝きました。おめでとうございます!

 2人が使った「水単」は【18-086H】アーシェ、【18-100L】レナ、【14-102L】海神リヴァイアサンといったデッキの主要パーツは同じですが、しどさんは【11-114R】サハギンチーフ、【15-118C】ブルードラゴン、【15-124H】リルムを採用したモンスター軸、HALさんは【14-108H】ジェクト、【16-139S】ティーダ、【16-138S】ワッカを採用したFFX軸と細部の構成が異なり、「水単」デッキの幅の広さがうかがえます。今後のメタゲームでもさらに形を変えた構築で結果を残してくるかもしれません。



 『MASTERS 22-23』、今週末は1月21日に埼玉県さいたま市(スタンダード)で開催されます。

 皆さまのご参加をお待ちしております!

『MASTERS 22-23 札幌』TOP4デッキリスト【スタンダード】