第354回：プロデューサーからスペシャル Vol.20『L3構築/L6構築のアップデートに関して』
皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。今回はコロナ禍の直前に発表していたためこれまでほとんど公式トーナメントで使われる機会がなかった構築戦のフォーマットの1つ「L3構築」に関して、2023年から本格的に世界中のトーナメントで採用していくために、いくつか構築ルールを整備することをお伝えしようと思います。
1つは「L6構築」とあわせてカードが使用できるようになる時期について、もう1つは「L3構築」のサイクルで使用できなくなる一部のカードの扱いについてとなります。
【L3/L6構築】スターター専用カードとプロモーションカード
『FFTCG』のスターターセットには、カードNo.の末尾が「S」のカードが毎回封入されています。これらのカードは、スタンダード構築の場合は発売された時点から使用することができます。トーナメントのグレードによっては1週間から2週間程度は使用できない期間が設定されますが、基本的にはショップ大会などの一般的な大会であれば、リリース後すぐにデッキに入れることができます。
しかし、最新の指定された数セットを使用する「L3/L6構築」では、これまでスターターセットの専用カードはそれに対応しているカードNo.のブースターパックが発売されるまで使用することができませんでした。例えば「対戦デッキ スターターセット ノクティス対アーデン」に封入されている【18-139S】ノクティスは、カードNo.が【18-】から始まる『力の復活』が使用できるようになるまで「L3/L6構築」では待たなければなりません。これは使用できるカードをカードNo.で管理することでわかりやすくするのが目的だったのですが、スタンダードと基準が違うためむしろわかりにくい部分でもありました。
そこで、2023年以降に発売されるスターターセットの専用カードより、末尾に「S」が付くカードに関しましては、スタンダードと同じように発売されたらすぐに使用できるように改定いたします。（トーナメントのグレードによっては、ブースターパックと同じく使用可能となるまでの期間が設定されます。）2月に発売が予定されている「カスタムスターターセット FINAL FANTASY XIII」の専用カードは、対応するブースターパックである3月発売の『悪夢より来たる』を待たずして「L3/L6構築」で遊ぶことができるようになります。
また、「L3/L6構築」のスタートからずっと使用可能となっていた【PR-001】セフィロスや【PR-108】スコールといったカードNo.を「PR」しか持たないプロモーションカードですが、これらのカードにもブースターパックのカードと同様に使用期限を設けます。
最新の該当カードが収録されている『アニバーサリーコレクションセット2022』の発売日を基準に、「L3構築」では発売から1年以上経過する2023年夏に発売予定の『英雄の夜明け』の発売と合わせて、「L6構築」では2024年夏ごろに発売される予定のブースターパックと合わせて、【PR-111】ユウナ&ティーダまでの「PR」しか持たないすべてのカードを使用不可とします。今後登場する【PR-】のみのカードについても「L3構築」では1年間、「L6構築」では2年間を目安に使用期限を設けていきます。
【L3構築】クリスタルを生み出すバックアップ
「L3構築」は最新の3セット分のブースターパックしか使用しないので、新しいセットが出るたびに環境がどんどん変わっていくのがおもしろさの一端であります。ですが、そのためにセットが入れ替わるタイミングによっては使用が難しくなるギミックが発生することもあります。
まさに『力の復活』が導入されるタイミングがそれにあたります。『力の復活』と入れ替わりで『クリスタルの支配者』が「L3構築」から外れるのですが、これにより安定してクリスタルを生み出すカードがなくなり、クリスタルを使用したデッキが組みにくくなります。これに関しては環境がすぐにまた変わるので問題ないと考えていました。しかしながら今後のブースターパックでもクリスタルを使用するカードは出続けるので、そういったカードも使いにくくなるのはもったいないのではないかという意見がありました。
そこで、クリスタルを生み出す以下のバックアップを「L3構築」では『力の復活』の発売以降も使用できるように制定します。
・【15-007C】侍
・【15-038C】ナイト
・【15-058C】竜騎士
・【15-080C】風水士
・【15-095C】忍者
・【15-123C】予言士
ただ、これらのカードをずっと特別扱いするわけにもいきませんし、何よりわかりにくいので『力の復活』の次のさらに次のセット、2023年夏に発売予定の『英雄の夜明け』でこれらのバックアップを再録する予定です。その後も順次、必要に応じて再録することを考えています。
