第347回:Card of the Week 今週の一枚(2022/10/28)
皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。12月9日発売予定の最新ブースターパック『力の復活』のカードを紹介する「今週の一枚」。今回は自分が担当します。よろしくお願いします。
今回は描き下ろしでレジェンド、さらに新たなキーワードアビリティ持ちということで、いろいろお伝えするべきことがあります。ではさっそくカードの紹介にいきましょう。
今回紹介するのは『FINAL FANTASY XI』に登場する【18-026L】テオドールです。博識にして紳士的なふるまいをする彼には実は大きな秘密があるのですが……。そのあたりは『FFTCG』でもネタバレしないように伏せてありますので、興味がある方はぜひゲーム本編でご確認いただければと思います。
【18-026L】テオドール
【18-026L】テオドールのイラストは、前回のブースターパック『反撃の雄たけび』でも【17-043H】踊り子と【17-023H】学者の描き下ろしをいただいた皆川史生さんに描いていただいています。描き下ろしカードですのでもちろんフルアートカードも存在しています。こちらをご覧ください。このイラスト、実は今回登場するほかの描き下ろしのカードとイラストがつながっていますので、そちらも楽しみにしていてください。
さて、引き続いてカードの性能を見ていきます。コストはかなり大きく9、その割りにパワーは中量級の7000しかありません。こういう場合はアビリティが強力なことが多いので、カードテキストを見ていくことにしましょう。すると、ここでいきなり見慣れないキーワード『デジョン』が出てきます。ということで、まずはこの『デジョン』に関して詳しく説明していくことにしましょう。
新たなキーワードアビリティ『デジョン』
『デジョン』はそのキャラクターが手札にある場合に効果を発揮します。通常のキャストの代わりにデジョンの後ろに書いてあるコスト、【18-026L】テオドールなら《氷》のCP2つを支払います。そうした場合、そのキャラクターは『デジョン』の後ろに書かれた数字と同じ数だけのデジョンカウンターを乗せた状態でゲームから除外されます。【18-026L】テオドールなら2つのデジョンカウンターを乗せた状態でゲームから除外されることになります。
そしてこのカウンターは、あなたの第1メインフェイズ開始時に1つずつ取り除かれます。そしてすべて取り除かれたとき、そのキャラクターがフィールドに出ます。【18-026L】テオドールの場合カウンターが2個置かれますので、除外したターンからあなたの次の次のターンにフィールドに出るというわけです。9コストのキャラクターが2ターン遅れとはいえ《氷》2CPでフィールドに出せるのですから、これは破格というべきでしょう。
ただ、『デジョン』には注意すべき点があります。デジョンカウンターを取り除くことと、すべて取り除いた直後にキャラクターがフィールドに出ることはすべてオートアビリティでスタックに積まれます。つまり対戦相手は何かで対応できるのです。【12-002H】アマテラスで最後のカウンターを取り除いた直後にスタックに積まれるフィールドに出るオートアビリティを無効にされてしまうと、以降は取り除くカウンターがないのでフィールドに出てくることができず、ゲームから除外されたままとなります。強力なアビリティですが、使用する際はこのような弱点があることも注意しておきたいところです。
※『デジョン』に関する詳細なルールは、本コラムとあわせて公開している総合ルール ver.2.1.7(該当の箇所は26ページ目 15.2.7)をご確認ください。
さて、『デジョン』がどのような効果かわかったところで、あらためて【18-026L】テオドールの効果を見ていきましょう。
【18-026L】テオドールは『デジョン』以外に1つのフィールドアビリティと2つのオートアビリティを持ちます。フィールドアビリティは「対戦相手の手札が2枚以下の場合、テオドールのパワーは+2000され、ヘイストと先制攻撃を得る。」というものです。『デジョン』でフィールドに出たターンでもヘイストさえあればアタックできますので、出るまでのタイムラグをある程度補填できます。ただ、氷属性は手札を捨てさせるのに特化しているとはいえ、2ターン先にテオドールが出てくることが確定している状況では対戦相手もなかなか手札を減らしてくれないでしょう。
そこで役に立つのが2つのオートアビリティです。1つは「テオドールがフィールドに出たとき、対戦相手は手札を2枚捨てる。」というもので、フィールドアビリティの達成条件を大きくフォローしてくれます。そしてもう1つが「テオドールがデジョンによってフィールドに出たとき、対戦相手は手札を1枚捨てる。」という『デジョン』のデザインを意識したものとなっています。この2つのオートアビリティで、合わせて3枚の手札を捨てさせることができます。基本的にあなたのターン中に対戦相手が手札を6枚以上持っていることはほぼないので、この2つのオートアビリティがあれば【18-026L】テオドールのフィールドアビリティの条件を達成してくれそうです。
さあ、いかがだったでしょうか。【18-026L】テオドールは、そして『デジョン』は新たな戦略の中心として活躍してくれそうでしょうか。ぜひ挑戦してみてください。
来週はTimの番になります。ご期待ください。