第323回:プロデューサーからスペシャル Vol.19『コロナ禍の公式トーナメントでのシャッフルに関して』
皆さんこんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。
久しぶりの大型大会であるReraise Tournament(註:海外の各地域で行なわれている公式トーナメント)や名人戦、各国での店舗大会なども開かれるようになり、本来あるべきであったトーナメントシーンがじょじょに戻ろうとしています。このことに関してまずは主催されているショップ、トーナメントのスタッフ、そしてプレイヤーの皆さんに心より感謝いたします。この大変な時代に再びトーナメントで遊べるようになったのはすべて皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。世界中でさらにいろいろなイベントを開催できるように開発チーム一同がんばっております。私自身も早くほかの地域に行きたくてうずうずしています。もしイベントで見かけたらぜひ声をかけてくださいね。
さて、未来への楽しみは無限に膨らんでいきますが、実際のところいまだに新型コロナウイルス(COVID-19)が油断できないのも事実です。私がいる日本では、公式トーナメントでは対戦の際に透明の衝立をプレイヤーの間に置いて飛沫対策をしています。また、対戦相手のカードに触ることも原則禁止しています。もちろん私はこのやり方を世界中でそのままやってほしいとは思っていません。この病気への対策は各国どころかともすれば各地域レベルで違うので、感染対策に関してはその地域のルールを守っていただければ問題ないと考えています。
ただ、コロナ禍でのデッキシャッフルに関して1つだけルールを追加したいと思います。それは「トーナメントの主催者かヘッドジャッジが決定した場合に限り、相手のデッキをカットまたはシャッフルしなくていい」というものです。本来自分のデッキをシャッフルしたときは対戦相手にもシャッフルしてもらうのが正しいやり方ですが、日本のように感染対策で相手の持ち物に触らせないという環境であれば、このルールを適用してもいいかと思います。ただ、このルールはコロナ禍の今だけ設けられるものですし、強制的に適用されるものではありません。基本的にその地域のコロナ対策に照らし合わせたうえで主催者かヘッドジャッジが判断することになります。
しかしながら、相互のシャッフルが免除されると対戦相手のシャッフルだけになるのでトーナメントの公平性に疑問を持たれる方もいるかもしれません。そのため、あなたは対戦相手にシャッフルの仕方を指定することができます。日本の公式イベントで一般的に行われているのは、対戦相手にシャッフル後デッキを3~4つの束に別けてもらい、それをあなたが指定した順番で積み直してデッキにしてもらうというものです。それ以外でも「デッキを2つに別けて横入れする」「デッキを任意の数字、5つや7つなどに別けてシャッフルする」など、シャッフルの具体的なやり方を指定してもかまいませんが、通常のトーナメントで見ないような特殊なシャッフルや、時間が過剰にかかるシャッフルは指定しないでください。
繰り返しになりますが、このルールを適用するかはあくまで任意であり強制ではありません。あくまでその地域のガイドラインに従い、主催側が相手のデッキに触らないほうがいいと判断した場合のみ採用されます。
これからも安全かつ楽しくイベントに参加していただければと思います。よろしくお願いします。
※日本国内で開催される公式トーナメントは、引き続き「FFTCG公式トーナメント開催のガイドライン」に沿って運営してまいります。