第317回:Card of the Week 今週の一枚(2022/03/25)
こんにちは。『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。ブースターパック『光の使者』の「今週の一枚」、3度目の登場になります。今回もすばらしいカードを紹介しますのでぜひ最後までお付き合いください。よろしくお願いします!
今回紹介するカードは天野喜孝氏によって描かれた『ファイナルファンタジーVIII』の主人公【16-011L】スコールです。これまでのスコールはすべて氷属性でしたが、今回は火属性のレジェンドとして登場します。新たな可能性を身にまとって帰ってきたスコールをさっそく見ていくことにしましょう。
【16-011L】スコール
【16-011L】スコールはコスト4でパワー8000と、中堅サイズのフォワードにおける平均的なコストとパワーを持っています。しかしながら彼の持つアビリティは決して平均的とは言えません。4つのアビリティは非常に攻撃的かつ強力な力を秘めているのです。1つずつ上から確認していきましょう。
まず1つ目のアビリティは『いずれかのプレイヤーの手札が2枚以下の場合、スコールはヘイストを得る。』というものです。展開によっては自分の手札が自然と2枚以下になることも珍しくないですし、こちらが相手の手札を攻めるタイプのカードを使用しているのであれば、さらに【16-011L】スコールがヘイストを得てフィールドに出た直後にアタックできる確率は上がるでしょう。
2つ目のアビリティは前述のアビリティ同様に手札の枚数を参照しますが、その条件はより厳しくなっています。『あなたと対戦相手の手札が0枚の場合、スコールは先制攻撃とブレイブと「スコールは1ターンに2回アタックできる。」を得る。』というものです。自分だけならともかく相手の手札まで0枚にするとなると、さすがにデッキの方向性として相手の手札を攻め続ける構築が要求されそうです。ただ、その見返りは非常に大きいものです。ちなみに自分と対戦相手の手札が0枚ということはもちろん「いずれかのプレイヤーの手札が2枚以下」ということでもあるので、こちらの条件を満たせば必然的にスコールは1つ目のアビリティでヘイストも得ることになります。
3つ目と4つ目のアビリティは、スコールのアタックがそう簡単に止められないことを示します。まず、3つ目のアビリティではアタックしただけで対戦相手のコントロールするすべてのフォワードに4000ダメージが入ります。そして4つ目のアビリティでは、スコールはブロックされると4000ダメージを対戦相手のコントロールするすべてのフォワードに与えることができます。パワー8000以下のフォワードでは、スコールをブロックしただけでブレイクされてしまうというわけです。また、すべてのフォワードにダメージが入るので相打ち覚悟でパワー9000以上のフォワードでブロックしたとしても、ほかのパワー8000以下のフォワードが巻き込まれてしまいます。これだけでも強力なのに、もしお互いの手札が0枚だった場合のことを考えてみてください。先制攻撃により、ブロックされてもそのフォワードがパワー16000以下なら一方的にブレイクすることができます。さらに、2回アタックできるのでブロックされなくてもパワー8000までのフォワードを一掃することができるのです!
相性のよいカード
しかしながら、2つ目のアビリティを発動させるための条件が厳しいという点に目をつぶるわけにはいきません。ですので、スコールを使う場合は対戦相手の手札を0枚にできるようなデッキ構築が求められそうです。このゲームではコストとしてカードを捨てることができるので自分の手札を0枚にするのはそれほど難しくないですが。そうなると対戦相手に手札を捨てさせることが得意な氷属性と組むのが手っ取り早いです。
【1-044R】セフィロスと【7-034L】セフィロスの2種類のセフィロスは、この命題にぴったりのアビリティを持っています。また、相手の手札を毎ターン抑え込むことができる【8-034R】スケイルトードや、コスト2のバックアップながら捨てさせることに特化した【3-026C】カヅサなども候補に挙げられるでしょう。また、デッキが火と氷属性の組み合わせになるので【13-105R】ラスウェルもよさそうです。手札を捨てさせるだけでなく【16-011L】スコールのアタックでパワー7000以下のフォワードをブレイクすることもできます。それから、手札を捨てさせるカードではありませんが【6-013R】セルフィや【9-038R】リノアはいいサポートカードになりそうです。
いかがでしょう。【16-011L】スコールはみなさんの興味を引くカードでしょうか。ぜひデッキ構築にチャレンジしてみてください。
来週は今回最後の「今週の一枚」をTimが紹介してくれます。レジェンドカードの予定です。お楽しみに!