第314回:Card of the Week 今週の一枚(2022/03/04) 

 皆さんこんにちは! 『FFTCG』プロデューサーの景山太郎です。

 今週もブースターパック『光の使者』に収録される新カードを紹介する「今週の一枚」の時間がやってまいりました。今週は土属性のレジェンドカードである【16-070L】麒麟と、それに深く関わりのある【ジョブ(四神)】4体の、合わせて5枚のカードを紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。

【16-070L】麒麟

 まずはレジェンドである【16-070L】麒麟を見ていきましょう。このカードは松田俊孝さんの描き下ろしになります。こちらに飛びかかってくる構図と顔の表情がすばらしい迫力を生み出しています。テキスト枠が取り払われたフルアートカードも紹介しますのでぜひご堪能ください。

 引き続いてカードのアビリティを紹介していきましょう。麒麟はコスト6、【カテゴリ(XI)】、パワー9000のフォワードで、全部で3つのアビリティを持っています(ブレイブを入れると4つですね)。1個目のアビリティは「麒麟は対戦相手の召喚獣やアビリティによってはダル状態にならない。」というものです。シンプルながらわりと重要な局面で活躍してくれるアビリティです。2個目のアビリティはこのあとで紹介する【ジョブ(四神)】に関するもので、「あなたのコントロールする【ジョブ(四神)】のフォワードのパワーを+1000する。」です。さらに3個目のアビリティとして「麒麟がフィールドに出たとき、デッキのカードを上から5枚公開する。その中からコスト4のフォワード1枚をフィールドに出し、残りをデッキの1番下に好きな順番に置く。」というものです。

 さて、注目すべきはやはり3個目のアビリティでしょうか。手札を消費することなく4コストのフォワードをフィールドに出せるアビリティは間違いなく強い部類に入ります。しかしながらたいていこの手のカードはカテゴリやコストを確認し、条件に見合ったフォワードしか出すことができません。【16-070L】麒麟の場合はフィールドに出せるのはコスト4のフォワードとなっています。ここで注意したいのはコスト4「以下」ではなく「コスト4」と限定されていること。ある程度デッキにコスト4が入っていないと空振りする恐れがあるので、デッキを構築する際はコスト4のフォワードの枚数に試行錯誤が必要でしょう。とはいえコスト4はデッキの主力となるカードが多いので、試行錯誤するだけの価値がありそうです。

四神にチャレンジ

 続いて【16-070L】麒麟のアビリティにも出てきた【ジョブ(四神)】の4体のフォワードをまとめて紹介します。すなわち【16-012R】朱雀、【16-049R】青龍、【16-096R】白虎、【16-111R】玄武の4体です。これらのフォワードはすべてコスト4、パワーは7000となっています。さらにこの4体は同じようなフィールドアビリティとオートアビリティを持ちます。代表して【16-012R】朱雀を見てみましょう。フィールドアビリティは「あなたのブレイクゾーンに【ジョブ(四神)】がある場合、朱雀をキャストするためのコストは好きな属性のCPで払うことができる。」というものです。ほかの3体も同様なアビリティを持ちます。四神は属性がバラバラなので通常なら全部デッキに入れるのは少し難しいのですが、このアビリティがあることで、例えば【16-012R】朱雀をキャストするためにコストとして【16-012R】朱雀を捨てておけば、あとの四神をフィールドに出すときには好きなCPで出すことができるというわけです。

 さらに【16-012R】朱雀は「朱雀がフィールドに出たとき、【カード名(朱雀)】以外の【ジョブ(四神)】のフォワード1枚をサーチし、手札に加えてもよい。」というアビリティがあります。ほかの【ジョブ(四神)】も同じようなアビリティがあるので、【16-012R】朱雀を出して【16-049R】青龍をサーチし、その【16-049R】青龍を出して【16-096R】白虎をサーチし、その【16-096R】白虎で【16-111R】玄武をサーチし、その【16-111R】玄武を出し……のように、つなげて無理なく展開していくことも可能です。

 そして、もうお気づきでしょうがこれらのカードはすべてコスト4、ということは【16-070L】麒麟でフィールドに出すことができるのです。さらにフィールドに出した【ジョブ(四神)】は【16-070L】麒麟が強化してくれます! ちなみに先攻1ターン目に手札6枚(初期の5枚+ドローフェイズの1枚)から【ジョブ(四神)】1枚を含む3枚のカードをコストとして捨てて【16-070L】麒麟を出すと、【16-070L】麒麟の効果で公開された【ジョブ(四神)】をフィールドに出す→その【ジョブ(四神)】の効果で新たな【ジョブ(四神)】をサーチする→サーチしてきた【ジョブ(四神)】を残った手札2枚を使ってフィールドに出す→その【ジョブ(四神)】の効果で新たな1枚をサーチ。という動きができ、1ターン目にパワー9000のフォワードが1体、パワー8000のフォワードが2体、さらに手札1枚という状況でターンを終えることができます。最初の【16-070L】麒麟のアビリティが空振りしてしまうと不可能な動きですが、一度は狙ってみたくなりますね。

 さて、今回はここまでとなります。ポテンシャルの高いアビリティですのでいろいろなコスト4のフォワードと試してみてください。それでは今回はこのへんで。


 次回はTimが風のレジェンドを紹介してくれます。お楽しみに!