第300回:『MASTERS 2021 徳島』『MASTERS 2021 札幌』トーナメントレポート

 『Opus XIV ~クリスタルの深淵~』環境も最終盤へと差しかかり、『MASTERS 2021』後半戦の会場も残すところ3か所となりました。

 今回は『MASTERS 2021 徳島』(L6構築)と『MASTERS 2021 札幌』(スタンダード)のもようをお届けいたします。

MASTERS 2021 徳島【L6構築】

 11月6日、徳島県徳島市の「わーくぴあ徳島」にて『MASTERS 2021 徳島』(L6構築)が開催され、参加者12名によるスイスドロー5回戦+決勝トーナメント2回戦が行なわれました。

 デッキの傾向としては「火単」「火水」「土水」といった、これまでL6構築のトーナメントで活躍してきたデッキがここでも多く見受けられました。そして決勝トーナメントには「土水」×2に「火単」「火水」が勝ち残りました。

 決勝戦は「火単」のkenさんと「土水」のケンビさんの組み合わせとなりました。

 試合は「火単」が【14-006R】焔神イフリートや【13-017H】レインをはじめとした豊富なダメージによる除去手段で「土水」のフォワードを対処し続ける展開となります。
 EXバーストの多い「土水」に対して不用意なアタックをすることなくじっくり除去を構え続け、リソースが尽きたところを一気に詰めた「火単」が2ゲームを連取しました。

 kenさんはスイスドローから決勝トーナメントまで無敗での優勝となり、みごとに『MASTERS FINAL』への切符を手にしました。おめでとうございます!

『MASTERS 2021 徳島』TOP4デッキリスト


MASTERS 2021 札幌【スタンダード】


 11月7日、北海道札幌市の「札幌北口カンファレンスプラザ」にて『MASTERS 2021 札幌』(スタンダード)が参加者4人によるスイスドロー3回戦+決勝トーナメント2回戦で開催されました。

 デッキ分布は「チョコボ」1名、「アバランチ」1名、「モンク」が2名という構成で、直近のトーナメントで活躍したアーキタイプにメタゲームに寄せた調整を加えて持ち込んだ方が多かったようです。  

 決勝戦は「チョコボ」のたてわきさんと「モンク」のkakkaさんの組み合わせとなり、北の強豪が遠征勢の刺客を迎え撃つ形となりました。

 1本目は先手の利を生かして軽量フォワードをすばやく展開し、要所で【5-068L】ヤ・シュトラや【14-118H】シュテル・リオニスによる妨害を挟んだたてわきさんが先取。2本目は展開こそ順調なものの妨害手段を用意できなかったたてわきさんのチョコボの群れを【1-107L】シャントットと【11-064L】アーシュラでさばききったkakkaさんが取り返します。
 そうして迎えた3本目、【9-051R】デブチョコボからの【5-067R】ミューヌでロケットスタートを切ろうとするたてわきさんに対し、手札を3枚コストにしての1ターン目【12-068H】フェンリル(コスト4以上のバックアップ1体をブレイクのみ選択)というkakkaさんの妙手が炸裂します! たてわきさんが追加の【9-051R】デブチョコボや【3-049C】イザナを持っていたら大きく損をしてしまうリスキーな選択肢でしたが、後続はおらず互いに失速する展開となりました。その後のトップ勝負では土属性ならではのブレイクゾーン活用をうまく活かしたkakkaさんがいち早く盤面を作り、たてわきさんの準備が整う前に攻め切って勝利しました。おめでとうございます!
 対戦終了後に3本目の1ターン目【12-068H】フェンリルについてkakkaさんにうかがったところ、リスクもあり積極的にとりたい選択肢ではなかったが自分の初手があまり芳しくなく、ゲームを減速させるためには【9-051R】デブチョコボの再利用を防ぐためにキャストせざるをえなかったと、やりこんでいる強豪プレイヤーならではの答えをいただきました。「Opus XIV」環境の終わりに向けて、プレイヤーの皆さんの研究もかなりハイレベルなものになっているようです。



 クライマックスが迫る『MASTERS 2021』後半戦、今週末は11月13日に福岡県福岡市、11月14日に宮城県仙台市(ともにスタンダード)で開催予定です。

 皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

『MASTERS 2021 札幌』TOP4デッキリスト