第266回:Card of the Week 今週の一枚(2021/02/12) 

 皆さんこんにちは、FFTCGプロデューサーの景山です。早いものでもう2月。最新弾『Opus XIII ~クリスタルの輝き~』の発売まであと1か月半くらいとなりました。
今回もTim、RB、そして僕の3名で新しいカードを紹介していきますので一緒に発売に向かって盛り上がっていきましょう。それでは今回は僕がこのコーナーを担当します。よろしくお願いします。

【13-103L】マーテリア /【13-104L】スピリタス

 今回は大胆にも2枚のレジェンドカードを一挙に紹介しようと思います。それはなぜかというと、今回の2枚のカードが対になる存在だからです。1枚は光属性のレジェンドである【13-103L】マーテリア。もう1枚は闇属性のレジェンドである【13-104L】スピリタス。ディシディアファイナルファンタジーでともに登場する彼らは、FFTCGにおいても対になる存在としてデザインされていますので一緒に紹介するのがふさわしいでしょう。

 【13-103L】マーテリアと【13-104L】スピリタスはそれぞれ全部で3つのアビリティを持っており、さらにお互いが持つアビリティは効果が非常に似たものになっています。マーテリアの1つめのアビリティは「あなたは光属性のキャラクターを2体以上フィールドに出すことができる。」というものですが、それに対してスピリタスは「あなたは闇属性のキャラクターを2体以上フィールドに出すことができる。」というアビリティを持ちます。
 マーテリアは2つめのアビリティでフィールドに出たときに任意のコストを支払えばそれと同じコストの光属性のフォワードをサーチしてフィールドに出すことができますが、スピリタスは同じように闇属性のフォワードをフィールドに出すことができます。
 さらに3つめのアビリティでは、マーテリアはマーテリア以外の光属性のフォワードがブレイクゾーンに置かれたときカードを1枚引けます。スピリタスもスピリタス以外の闇属性のフォワードがブレイクゾーンに置かれたときに発動するオートアビリティを持ち、こちらはフォワード1体をゲームから除外することができます。これら3つのアビリティの効果を見て、この2体のフォワードが対になっているということがおわかりいただけたと思います。それではそれを踏まえたうえで、それぞれのカードのアビリティと相性のいいカードを紹介していきたいと思います。

相性のいいカード/【13-103L】マーテリア

 まずは光属性のマーテリアから見ていきましょう。スピリタスもそうですが、このカードが持つアビリティで一番重要なのが2つめの「フォワードをサーチしそのままフィールドに出すことができるオートアビリティ」なのは間違いありません。そこでこのカードでサーチすべき光属性のフォワードを検討していきたいと思います。

 フィールドに直接出すことを考えるとフィールドに出たときのオートアビリティを持つフォワードに注目するのが自然な流れかと思いますので、いくつかピックアップしてみましょう。【5-146H】ウォル、【10-127H】シトラ、【10-128L】レフィア、【11-127L】クラウド、【11-139S】エアリスなどがざっと見た感じで効率のよさそうなカードたちになります。そのなかでもレフィアを出した場合のアドバンテージは破格です。合わせて6コストで手札から1体、デッキから2体のフォワードをフィールドに出すことができます。

 また、【5-146H】ウォルと【10-128L】レフィア、【11-127L】クラウドと【11-139S】エアリスは、それぞれの組み合わせだけでぼんやりとデッキの方向性が見えてきそうです。前者は光の戦士デッキ、後者ならFFVIIデッキといった感じでしょうか。それ以外のカードでは【3-154S】ジタン、【4-146L】ティナ、【10-127H】シトラなどは軽くて出しやすくアドバンテージも取れるので、デッキを練りあげていく際の選択肢になりそうです。



相性のいいカード/【13-104L】スピリタス

 それでは続いてマーテリアと同じようにスピリタスも見ていきたいと思います。闇属性のフォワードにはかなり強力なオートアビリティを持つものがたくさんいるのですが、そのぶんコストが重いものが多いのも事実で、手軽さという面で若干難があるかもしれません。

【7-130L】シンや【6-130L】ニーズヘッグなどをデッキから直接フィールドに出せるのはロマンがありますが、9コストの支払いはたやすくありません。もちろんチャレンジする価値はあると思いますがもう少し気楽に使いたいとするなら【11-140S】カダージュや【11-130L】セフィロス(4ダメージの制限がありますが)、アドバンテージを得られる【5-148H】カムラナート、【10-130H】レーゲンなどがおもしろそうです。ややコストが重くなりますが【8-136L】常闇のヴェリアスもいいカードです。

 光属性と比べると自身へのアドバンテージは少ないものの対戦相手のリソースを減らすことに長けているので、そちらを意識して考えていくとデッキが組みやすいのではないでしょうか。



単純にパワフルなカードでも

 ここまでフィールドに出たときのアビリティを持つものにこだわって紹介してきましたが、もちろん単体で強いカードをサーチしてくるという使い方も大いに考えられます。【12-110L】ネオエクスデスのようなパワーカードや【2-147L】皇帝のような特定の相手の動きを制限するようなカード、【7-128H】ユーリィのような特定のデッキで中心的な役割となるカードなど、サーチ先には事欠きません。まして今後のセットで光と闇属性の新たなフォワードが続々と出てくることを考えると、この2体の持つポテンシャルは想像以上のものがありそうです。

 さて、今回はここまでなのですが、最後に1つ重要なことを。この2体のカードですが、アビリティによって光あるいは闇属性を2体以上フィールドに出すことができるようになりますが、マーテリア/スピリタスより先に光もしくは闇属性のキャラクターがあなたのフィールドにいる場合はフィールドに出せません。バックアップの【6-128H】マーテリア/【6-129H】スピリタスとは違いますのでご注意を。

 次回は、RBが今までに例を見ないアビリティを持つフォワードを紹介してくれます。お楽しみに!