第260回:Card of the Week 今週の一枚(2020/10/16)
【12-110L】ネオエクスデス
【12-110L】ネオエクスデスは6コスト、パワー10000のフォワードで、出典がMOBIUS FINAL FANTASY なので『MOBIUS』と『V』の2つのカテゴリを持っています。そしてジョブは『無』です。……おそらく何割かの方が誤解されているかもしれないと思いますのでもう少していねいに言いますと、これはジョブがないわけではなく『無』というジョブになります。ですので【1-081R】バッツは『無』というジョブを手に入れられますし、【2-087R】統制者ハシュマリムは『無』を宣言することができます。ジョブのことで話が広がってしまいましたが、パワー10000を持つフォワードとしては7体めとなります。『Opus XII』まででわずか7体ですから、この数字がいかにパワフルかわかっていただけると思います。
続いてアビリティを見ていきます。【12-110L】ネオエクスデスは2つのオートアビリティを持っています。1つめは「対戦相手のターン終了時、対戦相手は自分のコントロールするキャラクター1体を選択する。それをブレイクゾーンに置く。」というものです。フィールドに出たときの効果ではないため、対戦相手のターンの終了時まで待たなければなりません。そうなるとちょっと使いづらい感じがしますが、そのかわりこのアビリティは対戦相手のターン終了時がくるたび毎回発動します。つまり対戦相手はこのカードをなんとかしないかぎり、1ターンに1体ずつキャラクターがブレイクゾーンに置かれていくということになるのです!
すぐに発動しないので対処する時間は与えられますが、もし対処できなかった場合の損失は計り知れません。もちろんブレイクゾーンに置くことを利点にできるカードもありますが、それでもマイナスのほうが大きいのは間違いないでしょう。しかもターン終了時に発動するアビリティなので召喚獣やアクションアビリティ、スペシャルアビリティでは対応することができません。こういった点はゲームに地味ながら影響をおよぼしてきます。
対戦相手としては前述したようにできるかぎりこのアビリティが発動する前に倒してしまいたいところですが、2つめのアビリティ「ネオエクスデスが対戦相手の召喚獣やアビリティによって選ばれたとき、対戦相手は自分のコントロールするキャラクター1体を選択する。それをブレイクゾーンに置く。」が邪魔をしてきます。【3-123R】暗黒の雲ファムフリートのような「選ばない」カードもありますが、フォワードを倒すための多くのカードは【12-110L】ネオエクスデスを「選ぶ」ことになります。倒しても1体道連れにし、倒さなければ延々キャラクターを倒していく。おそるべきフォワードではないでしょうか。
相性のいいカード
続いて【12-110L】ネオエクスデスをうまく使う方法を考えていきたいのですが、コスト6以下の闇属性のフォワードですから、【5-091H】星の神子と【5-148H】カムラナートというおなじみの組み合わせや【9-063L】ガブラス、【11-076C】不死王を擁する土属性での運用がよさそうです。しかしながらこれだけのカードパワーであれば、どのデッキに入れても活躍してくれるはずです。むしろ大事なのはこのカードをフィールドに出すタイミングでしょう。
なるべくなら相手がキャラクターをそこまで展開していない前半のうちに出してプレッシャーを与えていきたいところですが、かといって手札を何枚も捨てて無理やり出すようではお得感がありません。先手1ターンめに3枚捨ててキャストし、1ターンめから相手に不自由を強いることもできますが、相手はキャラクターをフィールドに出す前に手札を2枚捨てて【8-046R】アレキサンダーを使って【12-110L】ネオエクスデスだけを倒し、その後にバックアップなどを出すこともできます。その場合、【12-110L】ネオエクスデスを出したほうが大きく損をしてしまいます。
どのようなタイミングで運用するべきかは使用するデッキによっても変わってきますので、このカードを使っていろいろ試してみてください。
さあ、これで『Opus XII ~クリスタルの目覚め~』の『今週の一枚』は終了です。もう間もなく発売です。
久しぶりのリリースとなりますが、楽しいセットに仕上がっているのでぜひ遊んでみてください!