第241回:プロデューサーからスペシャル Vol.9 今だからこそ『Opus XI』

 皆さんこんにちは。『FF-TCG』プロデューサーの景山太郎です。COVID-19のステイホームをきっかけに始めたこのコラム。ほぼ毎週、たまに隔週でやってきましたが早くも9回目を迎えることになりました。ありがとうございます。そして、せっかくなのでCOVID-19の影響が緩和されて日常が戻ったあとも続けていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。

お気に入りカード

 さて、今回の内容ですが、今回は最新弾なのにイベントが行なわれていないせいでなかなか遊ぶ機会がなく、ちょっと残念な感じになってしまっている『Opus XI ~ソルジャーの帰還~』に関して語っていきたいと思います。とはいえ、さすがに発売から3か月も経っているので強いカードやデッキなどはある程度情報が出回っているはず。そこで今回はあくまで僕が気に入っているカードを各属性1枚ずつ紹介したいと思います。プレイヤー目線でなく、プロデューサー目線なのでちょっと特殊なカード紹介になるかもしれませんが、そのぶん新しい発見があるかもしれません(あるといいなと思っています)。それではさっそく火属性から始めていきましょう。

火属性【11-003R】カイエン

 『Opus XI』では最近忍者デッキが流行の兆しを見せています。

 しかし僕としては【11-003R】カイエン、そう、侍を推していきたいです。残念ながら侍自体は『Opus XI』ではこのカードしか増えていないのですが、以前のカードに【8-138S】ヒエンや【8-137S】ゴウセツ、【8-004R】イロハなどのように強い侍が何種類か存在しています。また、一般兵の【7-009C】侍などもいいカードです。

 あ、これはまだ秘密なんですけど、『Opus XII ~クリスタルの目覚め~』にも描き下ろしの強い侍がいるので、今後の伸びしろを持っているカードでもあります。


氷属性【11-026H】ガストラ帝国のシド

 『Opus XI』の新要素であるカウンターに注目したカードです。コスト2のバックアップなのでフィールドに無理なく出せます。特に属性を選ぶことなくあなたのコントロールしているモンスターに乗っているカウンターを増やすことができるので、【11-078R】マンドラゴラや【11-095R】スケルトンなど2つめのアビリティが強いモンスターに使って、早めに使用可能にすることもできます。

 『Opus IV』の【4-026H】ガストラ帝国のシドが使いやすいカードのため、名前で敬遠されるかもしれませんがおもしろいカードだと思います。

風属性【11-054R】謎の男

 いったい何者なのか正体不明な謎の男。雷属性の【ジョブ(竜騎士)】っぽい雰囲気がありそうですが、風属性の【ジョブ(????)】です。間違いありません。EXバースト付きのオートアビリティのおかげで実質コスト2のパワー7000なのも悪くないですが、ターンの終了時にアクティブになるアビリティのおかげで【カテゴリ(IV)】のフォワードは疑似的な『ブレイブ』を持っていることになります。相手にすると結構やっかいなんですよね。

土属性【11-074H】バレット

 スペシャルアビリティを含め3つのアビリティすべてがコストにダルを含むためすぐに使えないという弱点を持ちますが、一度使えるようになればかなりの脅威となります。アンガーマックスが打てれば言うことはありませんが、2つめのダル状態のフォワード1体をブレイクするアビリティでも対戦相手に与えるプレッシャーは大きなものでしょう。除去耐性を付けることが得意な土属性なら、活躍のチャンスはあるでしょう。

雷属性【11-099H】ファルシ=アニマ

 『Opus XI』の雷属性といえば【11-097H】ニックスをはじめとする『王の剣』が活躍していますが、それ以外にもタレントが多い属性です。個人的にはいろいろなギミックが考えられる【11-099H】ファルシ=アニマに注目しています。1ターンに1度とはいえダルもCPも必要なく2000ダメージを与えられるのは使い勝手が非常によいと言えます。【11-090L】クジャや【10-092C】サクラ、【1-130C】黒魔道士、【5-117C】ラムウなど同じ雷属性に相性のいいカードが多いのもうれしいですね。


水属性【11-122H】ミラ

 カードのアビリティはもとよりイラストも美しく、コレクションとしてもお気に入りの1枚です。【カテゴリ(FFCC)】はバックアップもモンスターもそれなりにいるのでアビリティの使用に困ることはないはずです。

 また、アビリティによってフォワード化したバックアップやモンスターがブレイクゾーンに置かれた場合、ミラはフォワードでもバックアップ(あるいはモンスター)でもサーチできるのがうれしいですね。フォワード化している【11-119C】トンガリがブレイクゾーンに置かれたらカードを1枚引き、さらにフォワードかバックアップをサーチすることができます。ちなみにフォワード化する際にアクティブになりますのでアタックに使うだけでなく、ダルを含むアビリティを複数回使用することができますし、バックアップならCPを出すこともできます。

 以上、あくまで個人的な趣味で紹介してきた『Opus XI』のカードですが、機会があれば皆さんのお気に入りのカードも教えてください。それではまた次回、お会いしましょう。