第239回:Card of the Week 今週の一枚(2020/06/18) 

 皆さん、こんにちは。RBです! 『Opus XII~クリスタルの目覚め~』からお届けしている『Card of the Week(今週の一枚)』が、毎週何かしらの楽しみを皆さんにもたらしていることを願っております。最近、連続で火属性カードについて熱く語ってきているので、今週も引き続き私が選んだお気に入りの火属性カードを紹介したいと思います。今回は【12-018H】ラニです!

 ラニは『FINAL FANTASY IX』に登場する賞金稼ぎで、主人公たちを追跡し、ビビを殺しガーネット王女のペンダントを取り返してくるようブラネ女王に依頼される人物です。そして彼女は、「ライブラ」を使ってプレイヤーであるあなたのパーティーにいるキャラクターたちの特性を調べて、それを元に自身の戦略を順応させる敵キャラの一人です。「ライブラ」に関しては原作のゲームでは主に演出として描かれるだけの要素ではありますが、今回初登場を果たす『FF-TCG』においてはカードを特徴づけるものになっています! それでは、『FINAL FANTASY IX』のキャラクターデザイナー板鼻利幸さんによる素敵な描き下ろしイラストで登場したこのカードを見ていきましょう!

【12-018H】ラニ

 【12-018H】ラニは4CP、パワー7000のフォワードで【カテゴリ(IX)】の【ジョブ(賞金稼ぎ)】です。彼女のアビリティは「ラニがフィールドに出たとき、対戦相手はデッキの1番上のカードを裏向きでゲームから除外する。あなたはそれをいつでも見ることができ、それをキャストする※ことができる。それをキャストするためのコストは2減り、好きな属性のCPで支払うことができる。」とあります。つまり、【12-018H】ラニは対戦相手が何を持っているのかを調べ、それを使いたいと思えば奪うことができでしまうのです! 減少したコストでカードをキャストできるということは、どんなカードを引いたとしてもほとんどの場合においてキャストする価値があるものとなるでしょう!

※訳注
 『OpusXII~クリスタルの目覚め~』からカードを使用することはキャストするという用語に統一されます。フォワード、バックアップ、モンスター、召喚獣、すべてのカードに当てはまります。アビリティによってキャラクターを『フィールドに出す』ことはキャストではありませんが、アビリティによって『召喚する』場合はキャストになります。

相性のいいカード

 これを踏まえて、恐らくみなさんはすぐに、【10-023H】ウネや【6-041L】リノアと組み合わせた火・氷デッキに含めることを思いつくのではないでしょうか。この組み合わせは、特に【12-018H】ラニを繰り返しプレイしていくために対戦相手の召喚獣を毎回利用していくのが非常に効果的だと思います。

 しかし、景山さんがちょうど火氷について話されていたので、火氷以外で【12-018H】ラニと相性がよいカードを紹介したいと思います。そして、彼女のジョブが「賞金稼ぎ」だからと言って、【9-070R】バッガモナンや彼の仲間と一緒に使うのは難しそうですが……。でも、もし彼らを使いたいというのであれば、もちろん私は止めません!

火氷以外の組合せ

 【3-127R】エーコや【3-137R】スタイナーが持つ「サーチ」のアビリティもあって、水属性は【カテゴリ(IX)】との相性がよい属性です。そして、火属性においても【カテゴリ(IX)】テーマでいきたいのであれば、低コストで多くのダメージを与える【8-016H】ビビが使えます。
 ですが、水属性についてどうしても考えてしまうカードは、ちょっとおかしいと思われるかも知れませんが、聞いてください……【9-102H】アルティミシアなのです。

【9-102H】アルティミシアと組み合わせる

 「アルティミシアがフィールドに出たとき、すべてのプレイヤーはデッキの1番上のカードを公開する。キャラクターカードを公開したプレイヤーはそれをフィールドに出してもよい」とあります。また、水2CPと好きな属性の2CPを支払い、【9-102H】アルティミシアをブレイクゾーンに置くことによってフォワード1体を選び、それをプレイヤーのデッキの1番上に置く、というアビリティも発動できます。つまり【9-102H】アルティミシアを使用すれば、ラニを使用する前に対戦相手のデッキの1番上のカードを見て、キャラクターでない場合はそれを奪うかどうかを判断できるのです。また、【9-102H】アルティミシアのアクションアビリティで対戦相手のフォワードを相手のデッキの1番上に戻し、その後に【12-018H】ラニを使用することでそのカードを自分の戦力として引っ張ってくることもできるのです!

 全体的に、【12-018H】ラニは一見すると非常にシンプルなカードに思えますが、彼女を中心にデッキを組み立てるにあたって色々と面白いポテンシャルを秘めているカードです。その可能性を探っていくことを是非楽しみにしてもらえると嬉しいです。来週は再びTimの番になりますが、『FF-TCG』で初めて登場する、最近『FINAL FANTASY』ファンの間で人気を博したあのキャラクターについて紹介してくれます。

 それでは、また次回!

 ~RB