第230:プロデューサー・インタビュー Vol.3

 ※この記事は北米ファンフェアで行われる予定だった『FF-TCG』プロデューサー景山太郎へのインタビューを文章にしたものを翻訳した記事になります。

 みなさん、こんにちは!RBです。今週も『FF-TCG』プロデューサー 景山太郎さんを迎えてQ&Aブログ 第3弾をお届けします。今週は「ゲームデザイン」をテーマにした質問をピックアップしてみました!それでは参りましょう。

ゲームデザイン

RB: プレイヤーの中には、メタに多様性を持たせるだけの独自性のあるデッキが十分構築されていないと感じる人もいます。デッキ構築に対する人々の思考範囲を広げるため、未開拓のアイディアに関する記事の執筆(例えば、テスト中にデザインチームがデッキを構築する際のアプローチ/考え方に関する記事)などは検討されていますか?
景山: 開発チームがこういったデッキを作ったほうがいいよ、という感じでプレイヤーを誘導するのはあまり好みではありません。ただ、例えばガンスリンガーやたまに私自身が個人的にSNSにアップしているものは意図的にそういう作りをしていますので、もし興味があったらガンスリンガーデッキをスタッフから見せてもらうのもいいと思います。それをネットにアップしていただいても構いませんし、個人的にブラッシュアップしてトーナメントに出てみるのもいいかもしれません。

RB: テスト中に各Opusセットから排出されるであろう人気のデッキは予想できましたか?テスト中に頻繁に利用されていたデッキでプレイヤーにはピックアップされていないものはありますか?
景山: 使われたもののなかで極端に予想から外れたものはありません。あえて言うなら【10-023H】ウネデッキでしょうか。また、「WOFFデッキ」は進化が早いなとは感じました。

RB: この質問は火属性のカードを中心にプレイしているユーザーから来ました。クラウドとティファを火属性から遠ざけ、土属性にした理由をお聞かせください。
景山: FFのキャラクターは必ずしも1つの属性に収まらないからです。ご心配なく。今後火属性のクラウドやティファとまた出会うことでしょう。

RB: デザインチームがカードを制作する際に「色分布」の様なものはあるのでしょうか?どの属性にどのキーワードやメカニックが頻繁に当てられるかに対するデザイナーの意見をプレイヤーは是非聞きたいようです。
景山: たとえば「ヘイスト」は火や雷属性のものですし「凍結」は氷、「ブレイブ」は土かたまに火、という具合に明確に分かれています。もちろん例外はありますが。それからスペシャルアビリティに関してはそれを無視することがあります。

RB: 別のキャラクターではなく、特定のキャラクターで複数アビリティカードを作成することへのデザインチームのモチベーションになっている要因は何ですか?例えば、プリッシュやギルガメッシュなどのキャラクターはスペシャルアビリティ付きの複数カードに選定されているものの、【1-034R】オーラン などのキャラクターのようにごく僅かであったり、全く備わっていないものもある理由は何ですか?
景山: スペシャルアビリティを持たせる理由は大きく分けて3つあります。
数多くカード化されているキャラクターはデッキにたくさんいれても使いやすいようにスペシャルアビリティを持たせることがあります。
また、キャラクターの代名詞というべきアビリティを持っているキャラクターも多くはスペシャルアビリティを持っています。オーランはまさにそれで今まで1種類しかカード化されていませんが「星天停止」というオーラン独自の技を持っているので採用しています。
最後に、バランス調整の結果というのもあります。もう少しだけ強くしたいときにスペシャルアビリティを持たせることもあります。

RB:今回まで3回連続でお届けしてきましたが、FAN FAIRからの質問は、これで以上になります。この形式の記事を気に入っていただけたか、そして今後も同様のQ&Aブログを希望されるようでしたらお知らせください!
Facebook.com/FinalFantasyTCGでどの様な投稿を希望するか、みなさんのご意見も是非聞きたいです!本記事を読んでいただきありがとうございました、そしてくれぐれも安全にお過ごしください!景山さん、最後にプレイヤーのみなさんに向けてメッセージをお願いします!
景山: 世界中がCOVID-19の脅威と戦っている最中です。なかなかいつもどおりに遊ぶというのは難しい時期ですが、収束したら今まで以上にパワフルに展開していきますので、その日を迎えるために一緒にがんばっていきましょう。これからもいろいろな情報を展開していきます。よろしくお願いします。