第223回:Card of the Week 今週の一枚(2020/03/12) 

 みなさんこんにちは! 『FF-TCG』プロデューサーの景山です。 いよいよ『Opus XI ソルジャーの帰還』の発売も近づいてきました。このコーナーでも魅力的なカードを紹介してきましたが、『Opus XI』 の「今週の一枚」は今回で最後になります。しめくくりにふさわしいカードを用意しましたのでぜひお楽しみください!

【11-015L】ブラスカの究極召喚獣

 今回紹介するカードは火属性のレジェンド、【11-015L】ブラスカの究極召喚獣です。カード名、迫力のイラスト、そしてパワー10000という数字。アビリティ以外の部分を見るだけでも、なにやらすごそうなカードではないでしょうか。原作を遊んだことがある人なら、それも当然だと思うでしょう。なにしろ【11-015L】ブラスカの究極召喚獣は原作『FINAL FANTASY X』では世界を破壊する恐怖の魔物『シン』を打ち倒す手段であり、まさに人類の切り札と言える存在なのです。パワーが10000あるのも納得していただけるかと思います。それでは【11-015L】ブラスカの究極召喚獣がどういうものかわかったところで、さらにこのカードのアビリティがどのようなものかも見ていきましょう。

 【11-015L】ブラスカの究極召喚獣はオートアビリティとアクションアビリティを1つずつ持っています。アクションアビリティはやや特殊な使い方をするので、まずはオーソドックスなオートアビリティから見ていきましょう。【11-015L】ブラスカの究極召喚獣のオートアビリティは「ブラスカの究極召喚獣がアタックするか対戦相手の召喚獣やアビリティによって選ばれたとき、対戦相手のコントロールするフォワードを最大1体まで選ぶ。それに10000ダメージを与える。このダメージは減らない。」というものです。……なんと派手なアビリティでしょう! アタックするだけで10000ダメージもすごいですが、対戦相手の召喚獣かアビリティに選ばれただけでも10000ダメージを与えることができるのは、もはや暴力的ですらあります。

 【11-015L】ブラスカの究極召喚獣を倒すためにはあなたのコントロールする1番強力なフォワードを犠牲にしなければならない、というシチュエーションを頻繁に見ることになりそうです。さらにこのアビリティのすごいところとして、このダメージは減らないのです。つまり確定で10000ダメージを与えることができるおそるべきアビリティというわけで、まさに究極のオートアビリティ、と言えるのではないでしょうか。

 次にアクションアビリティですが、こちらも10000ダメージをフォワードに与えることができます。しかし、【11-015L】ブラスカの究極召喚獣が手札にあるときにのみ使えるものであり、しかもあなたが【ジョブ(召喚士)】のフォワードを2体以上コントロールしている場合にしか使用することができません。オートアビリティと比べると少し制限が厳しいかもしれません。ただ、それ以外にコストはかからないので、別の見方をすれば「0コスト10000ダメージの召喚獣」のようなもの、と考えることもできるかもしれません。そう考えるとこちらのアビリティもなかなか強力なものと言えそうです。

相性のいいカード

 それでは今回も【11-015L】ブラスカの究極召喚獣と相性のよさそうなカードをいくつか挙げていきましょう。まずオートアビリティですが、アタックすることで発動するのでなるべく速やかにアタックしたいです。そうなると、ここはおなじみとなっている【2-019R】魔人ベリアスの出番でしょうか。ただ、【11-015L】ブラスカの究極召喚獣と合わせて9CP必要になるので、【4-012C】ゴブリンのほうがいいかもしれません。前のターンにあらかじめ置いておくことで無理なく運用ができそうです。【11-015L】ブラスカの究極召喚獣は【9-063L】ガブラスでサーチすることができるので、土と組み合わせるのも悪くありません。いずれにしても能力自体が強いので、極端にこのアビリティを効果的に使おうとしなくとも活躍してくれるでしょう。

 一方でアクションアビリティに視点を当てるなら、少し工夫が必要です。【ジョブ(召喚士)】はそれなりに存在するのですが、フォワード限定となるとかなり限られてきます。【8-112R】エーコ、【8-113C】ガーネット、【1-214S】ユウナがそろっている水属性と組み合わせるのが一番理想的です。幸いにも『Opus XI』 では新たに【ジョブ(召喚士)】のフォワードである【11-123R】ユウナレスカが水属性に加わりますので、これを考えると、アクションアビリティを使用するなら火水デッキにするのが現実的ではないでしょうか。

 最後になりますが、1つ、このカードに関して語らなければならないことがあります。【11-015L】ブラスカの究極召喚獣は、実はすでにカード化されているあるキャラクターと同一人物です。つまり、本来なら「ブラスカの究極召喚獣はすべての領域で【カード名(○○)】でもある。」と書かれているべきです。しかしながら、それが『FF X』 という物語のネタバレとしてあまりにも大きい部分なので今回はあえて記載しませんでした。まだ『FF X』を遊んだことのない人はぜひ遊んでみてください。その意味を分かってもらえると思います。

 さて、最初に言いましたように今回で『Opus XI』の「今週の一枚」は終了となります。強力なカード、おもしろいカードが多数収録されている『Opus XI』をよろしくお願いします!