第218回:Card of the Week 今週の一枚(2020/02/13) 

 みなさんこんにちは!『FF-TCG』プロデューサーの景山です。先週のRBの記事はいかがでしたか? モンクデッキおもしろそうですよね。機会があったらぜひ挑戦してみてください。さて、今週は個性的な『FF』シリーズのヴィランズのなかでも特に印象深いキャラクター、『FINAL FANTASY IX』の悪役である【11-090L】クジャを紹介したいと思います。クジャといえば『FF-TCG』では氷属性を代表するキャラクターの1人ですが、今回は雷属性のレジェンドカードとしての登場になります。それではさっそくカードのアビリティを見ていきましょう。

【11-090L】クジャ

 『FF-TCG』でのクジャといえば、相手の戦略を狂わすタイプのアビリティがメインでした。手札を捨てさせたりダルにし凍結したり。ついには1度倒したはずなのにブレイクゾーンから手札に戻るというアビリティを持つものまで登場しました。これは『FF IX』の物語を裏から操る黒幕的なクジャの立ち位置にぴったりのアビリティだと思います。しかし、今回登場したクジャはジタンとの最終決戦時に見せたような極めて攻撃的な、直接的に猛威を振るってくるキャラクターとしてデザインされています。

 このカードは2つのアビリティを持っています。1つめはフィールドに出たときに発動するオートアビリティ。なんと、コスト3以下のフォワード1体をブレイクするという超強力なものです。一応デメリットとして1ダメージを受けてしまいますが、それでもパワー8000のフォワードをフィールドに出しつつ相手のフォワード1体をブレイクできることを考えれば大した損害ではないでしょう。

 そして驚くべきことにこのカードはもう1つ、スペシャルアビリティも持っています。「対戦相手のコントロールするフォワードを最大2体まで選ぶ。それに2000ダメージを与える。その後、対戦相手のコントロールするすべてのダメージが与えられているフォワードに5000ダメージを与える。」というものです。つまり、最低でも対戦相手のフォワード2体に合わせて7000ダメージを与えることができるのです。

しかし、お気づきのとおり、このアビリティの本質はそこではありません。あらかじめダメージが与えられているフォワードがいれば、それらのフォワードすべてに5000ダメージを与えられるというところです。対戦相手のフォワードすべてにダメージを与えられる別の手段と組み合わせて使えば、このスペシャルアビリティで一掃することも夢ではありません。オートアビリティも強力でしたが、こちらも魅力的な気がしませんか?

相性のいいカード

 それでは続いて【11-090L】クジャと相性のいいカードをいくつか紹介したいと思います。注目したいのはやはりスペシャルアビリティのほうでしょう。このアビリティの前に使っておきたいカードを見つけるとして、一番お手軽なのは風属性と組むことでしょうか。【1-198S】ヴァルファーレ、【10-058R】パンネロ、【7-054L】チェリンカなど優秀なカードがそろっています。【10-058R】パンネロはDamageのキーワード持ちなので、クジャのオートアビリティによるダメージとはちょっとした相性のよさを感じさせます。

 もし、このスペシャルアビリティのコストが雷のCP3つを要求することを気にされるなら、雷属性のカードと組み合わせたほうがいいかもしれません。その場合は【10-095H】デッシュや【10-100C】ライデンが候補になってきそうです。ライデンがダメージを与えるのはアクティブ状態のフォワードのみですがその分コストが軽く、さらに召喚獣なのでいつでも使えるところが魅力的です。

 さあ、このような素晴らしい2つのアビリティを持つ新しいタイプのクジャですが、いかがでしょう。デッキ構築へのインスピレーションがわいてきませんか? 次回は再びRBの登場です。素敵な描き下ろしカードを紹介してくれるそうですのでお楽しみに!