第206回:FINAL FANTASY Trading Cardgame『MASTERS 2019 FINAL -日本選手権-』トーナメントレポート

 10月20日(日)、東京の「スクウェア・エニックス本社ビル」にて『MASTERS 2019 FINAL』が行なわれました。4月より全国各地で24回にわたって開催された『MASTERS 2019』の最後を飾る本大会は、各地の優勝者に『第2期名人位決定戦』と『JAPAN CUP 2019』の各ベスト4、そして前日に開催された『MASTERS 2019 EVE』で滑り込んだ4名が集うシーズン総決算の舞台です。
 台風19号による1週間の順延により、遠方のプレイヤーの方々は旅程の変更などが大変だったかと思いますが、本戦には35名が参加し熱戦を繰り広げました。

 また、この大会は11月にアメリカ・ロサンゼルスで開催される『世界選手権 2019』に向けた、最後の日本代表決定戦でもあります。すでに各地での『CRYSTAL CUP』で4名が日本代表に入っており、今大会が国内最後の代表を決めることになる注目度の高い大会です。

 フォーマットは『Opus IX』環境の2デッキ構築戦。同じカードを入れずに構築した2種類のデッキを各3試合ずつ使ってのスイスドロー6回戦で予選ラウンドを進め、その後上位8名による決勝トーナメントを行ないます。順延により、決勝トーナメントは12→8人での争いになり、1Dayで決勝トーナメントまで終わらせるなど、歴戦のプレイヤーたちにとっても非常にタフな大会となりました。

 前日の『MASTERS 2019 EVE』でも猛威を振るった「火氷」と「氷雷水」の人気が高く、そのいずれかを採用したプレイヤーが多く見られ、もともと共通するカードが少ない「火氷」と「氷雷水」のタッグで参戦したプレイヤーもいました。

 その他のデッキとしては「風単」「水単」「風土」「雷水」「氷雷土」は4人以上のプレイヤーが選択しており、35人が持ち込んだ70個のデッキは多種多様の模様でした。

 スイスドロー6回戦を経てベスト8に名を連ねたのはこちらの8名です。

 1位:ハリガイ 「水単」「火氷」
 2位:Kurosawa 「氷雷水」「火土」
 3位:ひれひれ(∵) 「雷氷」「火氷」
 4位:eureka 「火氷」「氷雷水」
 5位:ダンカン 「風単」「氷雷水」
 6位:ぱっつぁん 「火氷」「雷水」
 7位:カタヒラ 「風単」「氷雷水」
 8位:enchabi 「風水」「火氷」

 決勝トーナメントでも2種類のデッキを用い、2本先取(一度勝ったデッキはそのマッチでは使用不可)で争います。熱戦を勝ち抜き、決勝戦に駒を進めたのは福岡で開催された『CRYSTAL CUP ICE』を制したKurosawaさんと『MASTERS 2017 FINAL』の優勝者で2回目の制覇がかかるダンカンさんという、『FINAL』にふさわしい実力者同士の対決となり、奇しくも『MASTERS 2017 FINAL』の決勝戦と同じ組み合わせとなりました。

 なお、Kurosawaさんはすでに世界選手権の権利を獲得しているため、この時点でダンカンさんが最後の日本代表の権利を獲得されました。

 1本目、Kurosawaさんは【カテゴリ(XV)】のフォワードを主軸に据え、多数のEXバーストと【8-006L】クラウドによる逆転も可能な「火土」、ダンカンさんは【1-083H】マリアを採用しているのが特徴の「風単」というマッチアップになりました。

 序盤、ダンカンさんの【3-056H】ジタンをKurosawaさんが【8-006L】クラウドで返し、【7-077L】ノクティス、【8-072R】イグニスを追加し攻めたてます。ダンカンさんは【9-056H】メーガス三姉妹で粘りつつ【9-057L】ヤズマットのEXバーストと【8-060L】フィーナで攻勢の機会を伺いますが、最後にはKurosawaさんの【10-136S】シャントットが立ちはだかり、30分の制限時間と延長の3ターンを使い切った結果、6対4のダメージ差でKurosawaさんが1本目を先取します。

 続く2本目、ダンカンさんは続けて「風単」を選択。Kurosawaさんは【7-091H】皇帝、【1-150R】ルールー、【1-180R】ワッカが入っているのが特徴の「氷雷水」という対戦となりました。

 Kurosawaさんの【7-106L】アグリアスをダンカンさんが【9-056H】メーガス三姉妹で受ける展開から、ダンカンさんは【8-060L】フィーナ、【9-057L】ヤズマットをフィールドに加え、フォワードの数で3対0という状況を作り出します。Kurosawaさんの劣勢かと思われた返しのターン、【9-094L】フースーヤと【6-041L】リノアのコンボからフォワードを並べ、【5-099H】イルーアのスペシャルアビリティ「シェイオル」で一気に5点を叩き込みます! これによりダメージはちょうど7点。Kurosawaさんが劇的な展開で見事2本連取し、『MASTERS 2019 FINAL』を優勝しました。今年の日本一のプレイヤーとして『世界選手権 2019』に挑むこととなります。

 そして11月からは、新たなシーズンとなる『第3期名人戦』がスタートします。参加賞のデッキケースに早くも注目が集まっておりますが、ファイナルとなる『名人位決定戦』は来年2月22-23日、そして翌24日には『9周年記念ファンフェア』が開催されます。皆さまのご参加を心よりお待ちしています!

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