第174回：Card of the Week　今週の一枚（2019/06/13）　

　みなさんこんにちは！　『FF-TCG』プロデューサーの景山です。『Opus IX』プレビュー2度めの出番となります。よろしくお願いします。

　前回は『FINAL FANTASY XII』の真のボスともいうべきヤズマットを紹介しましたが、今回は『FINAL FANTASY VIII』のボスであるアルティミシアを紹介したいと思います。アルティミシアは過去3回登場していますが、そのすべてがフォワードでした。しかし今回登場する【9-102H】アルティミシアは『FF-TCG』史上初のバックアップのアルティミシアになります。
　原作では「魔女」としてスコールたちを大いに苦しめた彼女が、いったいどのような形で4度めのカード化となったのか、さっそく見ていくことにしましょう。

　アルティミシアは今まで水属性と氷属性の2つの属性でカード化されてきましたが、今回の【9-102H】アルティミシアは水属性でのデザインとなります。カードを使用する際のコストは4コスト。先ほども書きましたが、今回はバックアップとしてデザインされているのですが、バックアップとして考えた場合4コストは重いコストとして考えられます。逆に言うと、そのぶん強力なアビリティを持っていることが一般的ですのでこのアルティミシアの持つアビリティはなかなか期待できそうです。それでは引き続き彼女の持つアビリティを見てみましょう。

　アルティミシアはフィールドに出たときのオートアビリティと、コストを支払って使用するアクションアビリティの2つを持っています。1つずつ順を追ってみていきましょう。
　まずオートアビリティですが、フィールドに出たときにデッキの1番上のカードを公開してそれがキャラクターの場合フィールドに出すことができます。コストの制限もないので例えば前々回に紹介した【9-057L】ヤズマットのような超大型のキャラクターを出すこともできます。これだけ見るとかなり強力なアビリティのような気がしますが、よく見てください。なんと相手もフィールドに出すことができるのです。最悪の場合、相手のフィールドに大型のフォワードが出てしまい、相手を助けてしまうだけで終わってしまう可能性も十分あります。

　それをある程度なんとかしてくれるのが、もう1つのアクションアビリティです。水のCP2つを含む４CPとダル、そしてアルティミシアをブレイクゾーンに置くことでフォワード1体をデッキの1番上に戻すことができます。対戦相手のフィールドに強力なフォワードが出てしまった場合、時間差はありますがある程度の保険にはなってくれそうです。
　そしてこのアビリティ、実際はもう少し使い勝手がいいアビリティです。例えばこちらのフォワードでアタックしてブロックされなかったとき、このアビリティを使って相手のフォワードをデッキの1番上に戻してしまえばダメージゾーンにそのフォワードは置かれることになり、2度と戻ってくることはありません。あるいは【1-089H】リュックなどでブレイクゾーンに落としてしまうのも有効でしょう。

　また、自分のフォワードをこのアビリティで戻し、新たなアルティミシアを出せば必然的に戻したカードをまたフィールドに出すことができます。【8-136L】常闇のヴェリアスなど、強力なオートアビリティを持っているフォワードとの相性のよさは新しいデッキを考える際に覚えておくといいかもしれません。

　さて、2つめのアビリティによりある程度1つめのアビリティの使いにくさを解消できるのは分かったと思いますが、それでも自分がどのようなカードを公開することができるか、という肝心な部分は解消されていません。そこで最後に使いにくいオートアビリティをできるだけ使いやすくできるカードをいくつか挙げていきたいと思います。
　まず、ピンとくるのが【7-124C】予言士でしょう。フィールドに出たときにデッキの1番上に乗せるカードを選ぶことができます。2コストのバックアップなのでお手軽に使えそうです。また、同じような効果の【8-127C】ホエールゾンビも同様におすすめといえるでしょう。
　さらに手っ取り早いカードとしては【1-169C】風水士があります。毎ターンデッキの1番上を確認できるので一番いいタイミングでアルティミシアを出すことができます。また、デッキの属性を氷属性に広げるならば【5-154S】ユールは外せません。このカードもデッキの1番上のカードを確認できますがダルにする必要がないのでアルティミシアを出すときのCPを生み出す役目としても使用することができます。

　また、相手もフィールドに出すことができるデメリットを抑える手段としてはやはり水属性お得意の手札に戻す効果が一番いいでしょう。【1-178R】リヴァイアサンを筆頭に様々なカードがアルティミシアをサポートしてくれるはずです。

　いかがでしょう。なにやら新しい可能性を感じさせるカードではないでしょうか。ぜひこのカードを主軸にしたデッキを考えてみてください。さて、来週はRBの番。レジェンドカードが登場しますのでお楽しみに！