第157回:Card of the Week 今週の一枚(2019/02/28) 

 みなさんこんにちは。『FF-TCG』プロデューサーの景山です。発売日(3月22日)もだいぶ近づいてきました『Opus VIII』。今週も新たな注目カードを紹介していきましょう。今週のカードは土のレジェンド、『FF-TCG』初登場となる新キャラクター、そして『FF XV』の重要人物と多数の注目箇所があります。そのカードとはこちら、【8-068L】アーデンです。

【8-068L】アーデン/Ardyn

 アーデンは『FF XV』に登場するニフルハイム帝国の宰相の地位にいる重要人物で、主人公ノクティスの前にたびたびあらわれ、意味深な行動で彼らを誘導していきます。彼が作品の中でどのようなポジションなのかは多くの人が知っているとは思いますが、ここではあえて伏せておきましょう。いずれにしてもさまざまな意味で強大な力を持つということだけは間違いありません。

 ではカードゲームとしては、彼はどのようにデザインされているのでしょうか。それを解説していきたいと思います。【8-068L】アーデンは7コストでパワー9000というスペック持ちます。パワーはともかくやはり気になるのは7コストという非常に大きなコストでしょう。これだけ高コストですと、持っているアビリティの能力がかなり高いだろうと期待されます。  アーデンが持っているアビリティは全部で3つあります。まずキーワード能力の『ブレイブ』。これは説明の必要はないでしょう。攻防一体の手堅いアビリティです。2つめのアビリティはシンプルかつとんでもないことが書いてあります。「アーデンはブレイクされない。」。これ以上説明のしようがないようなアビリティですが、あえて説明してみましょう。つまり【1-123R】オーディンでアーデンを倒すことはできません。また、自身のパワー以上のダメージを受けてもブレイクされません。パワーが9000以上のフォワードをブロックしたり、あるいはブロックされたりした場合でもアーデンが倒されることはありません。ブレイクされない理由に制限がないため、【2-077L】ヴィンセントや【6-083H】ヤ・シュトラのようなアビリティよりさらに強力なアビリティになっています。

 アーデンを倒すにはブレイク以外の手段を取る必要があります。たとえばダメージではなくパワーをマイナスする効果で0にする、ブレイクではなく除外するアビリティを使う、【3-123R】暗黒の雲ファムフリートのようなブレイクゾーンに置かせる召喚獣を使う、などです。このような限られた方法しかアーデンを倒す方法は存在しないのです。 ただ、この2つのアビリティだけですとあまりにも隙がなさすぎます。ブレイブを持ちつつブレイクされないということはアタックしつつ、相手のアタックすらも完封することができることを意味します。

 しかし、彼は対戦相手に少しだけ慈悲を与えます。それが3つめのアビリティです。「対戦相手のアタックフェイズ開始時、対戦相手は自分のコントロールするキャラクター1体を選択する。それをブレイクゾーンに置いてもよい。そうした場合、このターン、アーデンはフォワードをブロックできない。」というアビリティをアーデンは持ちます。対戦相手はキャラクターを1体犠牲にすればアーデンにブロックされなくなり、プレイヤーにダメージを与える可能性が出てくるのです。

 とはいえこれはなかなか大きな代償です。何より仮にこのアビリティでアーデンを無効化したとしてもほかのフォワードがいれば必ずしもダメージが入るわけではありません。さらにアーデンのアタックは止められないので、ブレイクされないフォワードが毎ターン襲いかかってくるという状況は変わりません。彼の与える慈悲は見せかけの希望なのかもしれません。

相性のいいカード

 さて、それでは最後にいつものようにこのカードと相性のいいカードをいくつか紹介しましょう。まず【4-093R】ヘカトンケイルが筆頭に挙げられます。ダメージを受けてもブレイクされないので相手のパワー9000以下のフォワードをきわめて安全にブレイクすることができます。これは【7-084C】ようじんぼうなども挙げられます。また、わかりやすいところでは【1-112R】ディリータがあります。ブレイクするという効果を無効にできるので相性のよさでは抜群です。ただ、はるかにコストの高いアーデンを順番としては先に出すことになるのが少し難点かもしれません。個人的にお気に入りなのが【4-083L】シャントットとの組み合わせです。シャントットのアビリティでほかのフォワードに手痛いダメージが与えられていてもアーデンのみは変わらずフィールドにい続ける姿は頼もしい限りです。シャントット以外にも全体に高いダメージを与えるカード、例えば【4-021L】マッシュの鳳凰の舞なども、高ダメージを受けることを気にせず使えるのでいい組み合わせになりそうです。

 今週の【8-068L】アーデン、いかがだったでしょうか。いくつか相性のいいカードを紹介しましたが、もちろん単体でも十分に場を支配できるカードです。ぜひ使ってみてください。さて、来週はOpus VIII最後のプレビューになります。ある主人公キャラクターが新しい属性で登場しますのでRBの記事をお見逃しなく!