第155回:Card of the Week 今週の一枚(2019/02/14) 

 みなさんこんにちは。木曜日のお待ちかね、今週の一枚の時間がやってまいりました。今週は『Opus VIII』で初登場となる新ジョブ「闇の戦士」から紹介したいと思います。ひょっとしたらですが皆さんは本日紹介するカード以外の「闇の戦士」を見たことがあるかもしれません。『Opus VIII』の販促用ポスターには【8-101H】ディアナが載っていますし、雑誌の誌面で【8-078L】ナハトが紹介されています。今回はせっかくですのでこの2枚のカード画像もお見せしつつ、本来紹介したい【8-091H】アルバについて語っていきたいと思います。

【8-091H】アルバ/Alba

 アルバは『Final Fantasy Legends』に登場するキャラクターで、「闇の戦士」のパーティーとして活躍します。原作をやっていないと「闇の戦士」というと悪役な感じがしますが『FINAL FANTASY』シリーズに登場する「闇の戦士」は多くの場合悪人ではなく、「光の戦士」と対をなす存在として描かれています。『FINAL FANTASY III』の終盤もそのような描写がありましたね。また、アルバ自身もムードメーカーな元気者、という感じです。能力的には知力が高く黒魔法を得意としている後衛タイプですが、不思議な魅力がありプレイヤーの心に強く残るキャラクターとなっています。なお、ここでは詳しく触れませんが彼女の正体も魅力の1つかもしれません。

 さて、そんなアルバですが、『FF-TCG』では相手にとっては愛すべきというよりは危険な存在になっています。まずフィールドに出たときのオートアビリティですがあなたがコントロールする「闇の戦士」の数だけ相手のフォワードをダルにすることができます。アルバ自身が「闇の戦士」なので少なくとも1体はダルにできるわけです。とは言うものの、これくらいだと「EXバースト」がついているとはいえそれほど飛びぬけたアビリティというわけではありません。もちろん強いことは間違いありませんが。

 彼女の真価は2つめのフィールドアビリティにあるのです。対戦相手が2体以上ダル状態のフォワードをコントロールしている場合、彼女はヘイストを得、対戦相手の召喚獣やアビリティによっては選ばれない、強襲型のフォワードに化けるのです!

 2体以上のフォワードがダル状態の場合、というのは厳しそうに見えて実はそれほど難しい条件ではありません。特に彼女の場合は。そう、最初に説明したようにアルバはフィールドに出たときに最低でもフォワードを1体ダルにできるのです。となれば、あとはもう1体ダルになっていればいいだけです。それこそ「闇の戦士」をもう1体コントロールしていれば簡単に条件を満たします。対戦相手にダメージを与えられる可能性は十分高いといっていいでしょう。


相性のいいカード

 さらに言えば、アルバの所属する雷属性はダルにするのを得意としています。そこで「闇の戦士」以外でアルバと相性のいいカードをいくつか紹介してみます。わかりやすいところでは【2-098L】異才のアモンや【4-115L】ライトニングはすぐに候補に挙げられます。また、【1-132C】ケットシーのようにコストの軽いカードもアルバと相性がよさそうです。雷が多めなら光属性のカードですが【7-128H】ユーリィを使ってみるのもおもしろいでしょう。

 これを雷属性だけでなくもう1つのダルのスペシャリストである氷属性まで視野に入れるとさらに可能性が広がります。なぜなら氷属性はダルにするだけでなく凍結させるアビリティがあるので、2ターンにわたってダルにしておくことができるためアルバの条件を満たしやすくなるからです。【3-033L】ジェネシス、【4-038L】セリスなどのエース級はもちろん、メタゲームによっては【5-036L】皇帝などもアルバの助力になりそうです。

 さらにアルバのカテゴリが『FFL』であることに注目すると【7-022H】アヴァロン大皇帝も候補になります。アルバのアビリティで1体をダルに、アヴァロン大皇帝のアビリティでコスト5のフォワード1体をさらにダルに、という動きができます。『Opus VIII』でどれくらい『FFL』が増えるかによりますが、「闇の戦士」だけでなく『FFL』に寄せてデッキを組んでみるものおもしろいかもしれません。

 さて、今回のカードはいかがだったでしょうか。「闇の戦士」は新たなデッキタイプになりそうでしょうか。ぜひ試してみてください。なお、『Opus VIII』のイラストは「闇の戦士」は全員オグロアキラさんの描き下ろしイラストとなっていますのでコレクションにもおすすめです。ちなみにもう1人の「闇の戦士」もカード化されますのでご安心ください。さて来週のRBも描き下ろしのカードを紹介するそうです。お楽しみに!