第137回:FINAL FANTASY Trading Cardgame 『MASTERS 2018 FINAL』トーナメントレポート

  10月6日(土)、東京の「スクウェア・エニックス本社ビル」にて『MASTERS 2018 FINAL』が行なわれました。
 全国各地で27回に渡って開催された『MASTERS 2018』の最後を飾る本大会。各地の優勝者に『名人位決定戦』のベスト4である4名を加えた計35名が参加権を獲得し、その全員が参加し熱戦を繰り広げました。

 また、この『FINAL』と翌日の『MASTERS THE AFTER』は、11月にロンドンで開催される世界選手権に向けた、日本代表決定戦でもあります。すでに決定している代表は、大阪と横浜の『Asia Grand Championships』を優勝した2名。残る2名が、この2日間で決定することになり、普段の大会とは一味違う雰囲気に会場が包まれていました。

 フォーマットは『Opus VI』環境の総決算となる構築戦。スイスドロー6回戦で予選ラウンドを行い、その後上位8名による決勝トーナメントとなります。既に『Opus VI』の発売から日も経ち、環境も成熟した状態であるため、「土風」「氷単」といった過去の『MASTERS』で実績を残したデッキタイプを選択したプレイヤーが多く、その後ろに「水単」「水風」「水雷」などの水系統のデッキが続くというメタゲームになりました。

 スイスドロー6回戦を経てベスト8には、FINALの名に相応しい実力派プレイヤーが集結しました。

※順位はスイスドロー6回戦終了時のもの

 1位:サワダ
 2位:ハリガイ
 3位:Leo
 4位:カタヒラ
 5位:riru
 6位:テートク
 7位:しど
 8位:enchabi

 デッキ分布は「氷単」3名、「水単フースーヤ」2名、個々のカード選択はかなり異なりますが「水風」が3名。一大勢力だった「土風」は多くのプレイヤーに意識・対策をされていたことからベスト8への進出はならず、デッキ選択の重要さを感じさせる結果となりました。

 そして迎えた決勝戦は、昨年の世界選手権に日本代表として出場したサワダさんと、『名人位決定戦』で優勝し見事「初代名人」の称号を得たハリガイさんの対戦となりました。デッキはまさかの50枚同一、完全なミラーマッチ。『MASTERS 2018 東京 3人チーム戦』でハリガイさんが使用した「水単フースーヤ」デッキの完成度にサワダさんが惚れ込み、そのまま手を加えることなく使用したとのことです。

 お互いに手の内をすべて知っている状態で始まった決勝戦。1本目は先行の利を活かして先にキーカードである【6-126R】レイラ+【4-133C】バイキングと【2-146H】フースーヤを出したハリガイさんが勝利し、続く2本目はお返しとばかりにサワダさんが先に盤面を作り上げて勝利します。そして迎えた3本目、再び先行となったハリガイさんは1ターン目に【6-126R】レイラ+【4-133C】バイキングと【2-146H】フースーヤをすべて揃えるというロケットスタートを決め、そのまま押し切り勝利。見事優勝を勝ち取りました。

 ハリガイさんは『名人位決定戦』でも【2-146H】フースーヤを軸としたデッキで優勝しています。「日本一のフースーヤ使い」が、この『MASTERS 2018 FINAL』でもその実力を見せつけた形となりました。

 大会の様子は予選ラウンドから生配信され、日本のみならず海外のプレイヤーからも注目を集めていました。

 現在はアーカイブとして視聴できますので、ぜひご覧ください。

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