第91回:Card of the Week 今週の一枚(2018/03/15) 

 皆さん、こんにちは! RBです。プレリリースを今週末に控えている 『Opus V』 から最後のプレビューをお届けします! 先週のヒント ―『FINAL FANTASY TACTICS A2』に登場し、ハーディと同じ街の出身― はややトリッキーだったかもしれませんね。カテゴリ『FFTA2』のほかのキャラを指していると思われた方もいたのではないでしょうか。実は『FFTA2』にも登場する、『FINAL FANTASY XII』のヴァンでした! 今週の一枚は 【5-145L】ヴァンです。

 ヴァンは『FINAL FANTASY XII』の主人公でイヴァリースを舞台にした他作品や、今回紹介するバージョンのベースとなっている『DISSIDIA FINAL FANTASY』シリーズにも登場します。『DISSIDIA』シリーズでは、元の世界に戻って、飛空艇に乗り、空賊の人生を歩みたいということしか話さず、ほかのキャラからも冷淡過ぎるとたしなめられることが多いので、若干子供っぽい、またはのんきなイメージを醸し出しているかもしれません。とはいえ、助けを必要とするものには即座に手を差し伸べます。幾つかの魔法を使用することができ、自分や仲間を守らなければならない時には迅速に決断を下すことさえできるのです。彼は戦わないという選択肢を好み、可能な限り人を傷つけることを避けます。

 それでは、この新しいカードを見てみましょう!

【5-145L】ヴァン

 【5-145L】ヴァンは5CPでパワー8000の光属性フォワード、カテゴリは『DFF』と『XII』でジョブは『空賊』です。

アビリティはこのように書かれています:「ヴァンがアタックしたとき、以下の5つから最大2つまで選択する。

・カードを1枚引く。
・バックアップ1体を選ぶ。それをアクティブにする。
・フォワード1体を選ぶ。それをダルにする。
・フォワード1体を選ぶ。ターン終了時までそれのパワーを+2000する。
・フォワード1体を選ぶ。このターン、それはフォワードをブロックできない。」

そのため、ヴァンのアビリティは攻撃する際に必要に応じて変えることができるのです! すでに『FF-TCG』で登場しているヴァンのバージョンをそれぞれのアクションが代表しているだけではなく、目を凝らして読んでみると彼の性格の様々な側面も反映していることに気付くかもしれません! 工夫に富んでおり、助けを必要としているものに手を差し伸べ、真っ向勝負を嫌うのがヴァンです。

 カードを引きながら、バックアップをアクティブにする、またはターン終了時までフォワードのパワーを+2000することができる・・・・・・どれも素晴らしいアクションです。その他2つのアクションもそれぞれをあわせて使うことで彼を強力なカードに仕立て上げます。フォワード1体をダルにでき、ターン中にフォワードをブロックできないカードを指定できることで、ヴァンが攻撃する際にブロックする可能性のあるカード2体を無効にすることができます。彼は誰とも戦わず、ゴールに到達できてしまうのです!

【5-145L】ヴァンと組み合わせたいカード

 【5-145L】ヴァンの明白なバックアップは【2-106R】グラミス―でしょう。彼は3CPで雷属性のバックアップであり、「グラミスがフィールドに出たとき、【カテゴリ(XII)】のフォワード1枚をサーチし、手札に加えてもよい」 とあります。【2-106R】グラミスをフィールドに出して、【5-145L】ヴァンを探す、というストレートで分かりやすい組み合わせです。【5-145L】ヴァンをできるだけ早く手札に加えることを意味しますが、それと同時に最低でも雷属性のカードをプレイすることになるということでもあります。

 雷属性のカードをプレイする場合を想定すると、【2-097H】アルシドは多くのプレイヤーが選択するオプションではないでしょうか。【2-097H】アルシドは4CPでパワー6000の雷属性フォワード、カテゴリは 『XII』 です。彼のアビリティは 「アルシドがフィールドに出たとき、対戦相手のコントロールするアクティブ状態のフォワード1体を選ぶ。あなたの手札から雷属性のコスト3以下のフォワード1体をフィールドに出してもよい。そうした場合、それに6000ダメージを与える」とあります。ということは、追加でフォワードをフィールドに出すことができ、6000ダメージを対戦相手のフォワードに与えて排除することさえできてしまうのです。このカードが人気あるのも当然ですね!  そして、カテゴリ 『XII』であるのも【2-106R】グラミスでサーチできるということなので、プラスになります。【2-097H】アルシドと一緒に使用する際に人気のあるフォワードは、フィールドに出たとき、ダメージが与えられているフォワード1体を選び、それに5000ダメージを与えられる 【1-125R】オニオンナイトです。4CPのカードで11000ダメージとフォワード2体ですよ!

 ここで、雷単でデッキを構成することもできますが、【5-145L】ヴァンは風属性としっくりとハマりますし、『賢者』である【1-125R】オニオンナイトについて話していたところなので、【4-054L】オニオンナイトなどもよいオプションとして考えられます。4CPでパワー7000を持つこの風属性のフォワードには、風雷のデッキでは使い勝手のよい3つのアビリティが備わっています。カードには「オニオンナイトがフィールドに出るかアタックしたとき、フォワード1体を選ぶ。それに3000ダメージを与える。オニオンナイトがフィールドに出たとき、あなたのブレイクゾーンにある風属性以外の【カード名(オニオンナイト)】1枚を選ぶ。それを手札に加える」と書かれています。見ての通り、『賢者』のとともにプレイすることが多く、『ジョブチェンジ・忍者』というスペシャルアビリティは「オニオンナイトをデッキの1番下に置く。そうした場合、【ジョブ(賢者)】の【カード名(オニオンナイト)】1枚をサーチし、フィールドに出す」という内容でさらに一歩踏み込みます。【4-054L】オニオンナイトで攻撃して対戦相手のフォワードに3000ダメージを与え、危機が迫っている場合はスペシャルアビリティを使用して【1-125R】オニオンナイトとすり替え、その前にフィールドに出ていた【4-054L】オニオンナイトのアビリティによってダメージを与えられた相手のフォワードに合計で8000ダメージをぶつけることができるのです!

 上記のアルシドと2枚のオニオンナイトによって、対戦相手のフィールドを抑制する方法を充分用意でき、【5-145L】ヴァンが対戦相手のブロッカーを阻止する機会を与えます。せっかくなのでそれに加えて、すぐに出てきて攻撃を仕掛けられるフォワードを揃えたいところですが、イヴァリースの世界に登場するほかのキャラクターを入れない手は無いですよね?


相性が良い『FFTA2』のカード

 ヴァンは一応 『FFTA2』の世界にも登場していたので、【5-050H】アデル、【5-099H】イルーア、そして【5-069H】ルッソなどはぴったりでしょう! 【5-050H】アデルはパワー5000とヘイストを持つ3CPの風属性フォワードで、「このターン、アデルはブロックされない」と書かれた、1CPを支払って使用可能なアクションアビリティが備わっています。ヘイストを持ち、ブロック不可能な状態にできる彼女は大半の場合、ここぞと決める時に仕掛けるダメージに使えます。
 【5-099H】イルーアはブロック不可能ではありませんが、同じくらい致命的です。彼女はパワー6000でヘイストを持つ3CPの雷属性フォワードで、「各ターン、イルーアが初めて対戦相手の召喚獣やアビリティによって選ばれたとき、それの効果を無効にする」とあります。対戦相手が選ばずにブレイクする召喚獣などを持っていれば 【5-050H】アデルを対処できるかもしれませんが、【5-099H】イルーアは 【5-145L】ヴァンによって作れられた隙を利用することができます。場合よっては彼女を止めるために対戦相手が取れる手段は無いかもしれません。また 「シェイオル」というスペシャルアビリティも持っており 「あなたのコントロールするすべてのフォワードをアクティブにし、ターン終了時までそれらにヘイストを与える。ターン終了時まで対戦相手のコントロールするすべてのフォワードのパワーを-2000する」と書かれています。【5-099H】イルーアは既に危険であるにも関わらず、それに加えて「シェイオル」を発動させて新たにフィールドに出した 【5-145L】ヴァンにヘイストを与えることができます。それ以上に恐ろしいのが、アルシドをプレイした後、オニオンナイトたちをプレイし、『シェイオル』を発動させた場合、対戦相手は生き延びるために14000パワーが必要であり、アルシドもオニオンナイトたちも全員即座に攻撃できることを意味しています!

 これらの『FFTA2』の勢力を早く手札に入れる手助けをしてもらうために【5-069H】ルッソもデッキに入れたいですね。彼は4CP、パワー7000の風属性フォワーで「ルッソがフィールドに出たとき、デッキのカードを上から5枚公開する。その中から【カテゴリ(FFTA2)】のカード1枚を手札に加え、残りをデッキの1番下に好きな順番で置く」というアビリティを持っています。また 風属性CPを1つ支払うことで、ルッソはターン終了時まで先制攻撃を得ることができます。【5-145L】ヴァンの「パワーを+2000する」アビリティを使用していれば、【5-069H】ルッソはパワー9000になるのですが、パワー9000で先制攻撃を持つフォワードをバカにすることはできません。【4-054L】オニオンナイト、の対戦相手に3000ダメージを与えるアビリティとの相性もよいのです。対戦相手のブロッカーは生き残るためにパワー11000必要になりますし、それ以下であれば【5-069H】ルッソは自身がダメージを受けることなく相手をブレイクできてしまいます!

 今回、紹介したのは【5-145L】ヴァンが上手くハマるデッキの一例にしか過ぎません。今週末の『Opus V』プレリリース以降にプレイヤーの皆さんによって様々な組み合わせがたくさん生まれると思います。彼は光属性のフォワードであるため、その可能性は無限大と言っても過言ではありません。
 皆さんは【5-145L】ヴァンをどのようなデッキに組み込みたいですか?facebook.com/FinalFantasyTCGに是非コメントを寄せて下さい!

 これで「Card of the Week(今週の一枚)」における『Opus V』プレビューは完結します! 今週末のプレリリースを楽しんで頂けることを願っております。参加店舗はこちらからご確認頂けます。
 『Opus V』は新しく、興味深いデッキの扉を沢山開いてくれそうなので、近々開始されるチャンピオンシップシリーズでも何が浮上するか楽しみです。

 それでは次回まで!

 ~RB