第89回：Card of the Week　今週の一枚（2018/03/08）　

　今週のプレビューはモーグリのカードです！　更に、ただのモーグリではありません、【5-043R】ハーディです！

　ハーディは移動手段の一つであるモグシー屋を営むモーグリとして初めて『FINAL FANTASY XII』で登場しました。『FINAL FANTASY XII』での役割は小さなものでしたが、その後『FINAL FANTASY TACTICS A2』で主要キャラクターとなり、パーティメンバーの中で唯一の吟遊詩人でもありました。ハーディはまた、『FINAL FANTASY TACTICS ADVANCE』でマーシュのモーグリ族の友達であるモンブランの弟です。ちなみにモンブランは続編にも登場しており、『FINAL FANTASY TACICS A2』のサイドクエスト中にハーディの勧誘によってプレイヤーの仲間になります。

では、カードを見てみましょう！

　【5-043R】ハーディは4CPの氷属性のバックアップで、ジョブはモーグリ、カテゴリーは『FFTA2』のカードです。アビリティは「ハーディがフィールドに出たとき、【カード名(モンブラン)】1枚をサーチし、手札に加えてもよい」とあります。ハーディを使用してモンブランを勧誘するという意味合いで、物語の観点ではとても単純明快なアビリティかと思います。
　ただ、氷属性だというところがとても粋な計らいだと私は感じています。カテゴリーXIIの【2-043C】 ハーディも氷属性カードだという事を皆さんは既にご存じかもしれません。しかし、どのジョブが主にどの属性に属しているのかを確認している方は気づいているかもしれませんが、吟遊詩人は主に氷属性に属しているのです。前述しましたが、ハーディは『FFTA2』の唯一の吟遊詩人です。『FF-TCG』でこのようにすべてがうまくハマる瞬間ってなんだかすごいと思いませんか。

　では、【5-043R】 ハーディと一緒にデッキで使用するカードを見ていきましょう！

　【5-043R】ハーディのアビリティは単刀直入に「【カード名 (モンブラン)】1枚をサーチ」であるため、まずは『FF-TCG』に存在する2種類のモンブランから見ていきましょう。【2-021C】モンブランは2CPの火属性のバックアップで、アクションアビリティは火のCP2つと【2-021C】モンブランをダルにすることで「フォワード1体を選ぶ。それにあなたのコントロールする【ジョブ (モーグリ)】1体につき、1000ダメージを与える」とあります。【5-043R】ハーディと【2-021C】モンブランを合わせるだけで最低でも2000ダメージを出せますが、沢山のモーグリを使用するテーマを基にデッキを構成すれば、さらに強くなる可能性があります。

　もう1枚の【4-022R】モンブランはモーグリで固める戦略を取る必要性はそこまで高くありません。「EXバースト」を持つ4CPの火属性バックアップである【4-022R】モンブランのアビリティは「モンブランがフィールドに出たとき、【カード名 (マーシュ)】1枚をサーチし、手札に加えてもよい」と書かれています。【5-043R】ハーディと合わせると【4-022R】モンブランを使用してマーシュまで連鎖する事が可能です。【4-022R】モンブランはまた火のCP1つと【4-022R】モンブランをダルにすることで使用できるアクションアビリティ「フォワードを1体選ぶ。それに2000ダメージを与える。このアビリティはあなたが【カード名 (マーシュ)】をコントロールしている場合にしか使えない」を持っています。『Opus II』の【2-021C】モンブランとアビリティは似ていますが、こちらの【4-022R】モンブランのダメージは2000を超える事はなく、さらにマーシュをプレイしている必要があるため、信頼性のあるアビリティとは言いづらいです。

　もちろんデッキ構成によってはマーシュを使用した戦略も強いですが、今回の記事ではモーグリに焦点を当てたいと思います。また、『FINAL FANTASY XIII 2018 スターターセット』に含まれている【5-152S】セラは【5-043R】ハーディとの相性がピッタリなカードだと感じています。【5-043R】セラはパワー7000ある5CPの氷属性のフォワードです。「セラがフィールドに出たとき、【ジョブ(モーグリ)】1枚をサーチし、手札に加えてもよい」という「EXバースト」のアビリティもあることから、【5-043R】セラと【5-043R】ハーディだけでモーグリデッキのサーチ力が強いデッキになります。また、それだけではなく、【5-043R】セラはさらにモーグリ関連のアビリティをほかに2つも持っています。
　1つ目は【5-043R】セラがアタックしたときはコントロールするすべての【ジョブ (モーグリ)】をアクティブにすることができるというアビリティです。モーグリはおもにバックアップで登場しているため、【5-043R】セラで攻撃することによってボーナスCPをたくさん生むことができるだけではなく、モンブランが持っているようなアビリティを再度使用できる状況を作ります。
　最後に「【ジョブ(モーグリ)】を1枚捨てる：フォワード1体を選ぶ。それをダルにする」と書かれたアクションアビリティも所持しています。このアビリティでフィールドにプレイしなかったモーグリを使用して、敵がアタックやブロックすることを阻止できます。【5-043R】セラはモーグリの女王のような感じですよね！

　疑いなく【5-043R】セラなくして【5-043R】ハーディをプレイすることはないと思いますので、次は【5-043R】セラと相性のよいカードを見ていきましょう！

　【1-196S】モーグリ [XIII-2]も、【カテゴリ (XIII)】のフォワードをサーチできる3CPの氷属性のバックアップであり、【5-043R】セラをサーチすることができるため、一目瞭然の選択かと思います。このカードを使用することでかなりの連鎖を生めます。使用属性を2つに抑えたまま、【1-196S】モーグリ [XIII-2]で【5-043R】セラをサーチ、【5-043R】セラで【5-043R】ハーディをサーチ、【5-043R】ハーディでモンブランをサーチし、4CPの【4-022R】モンブランを使用している場合はマルシュもサーチできます！

　他の属性を使用しても構わない場合、【4-140H】モグ [VI]もよい選択かもしれません。このモーグリはフォワードで3CPに対してパワー4000と弱めなカードではありますが、アクションアビリティが【5-043R】セラとよいコンビネーションを生みます。【4-140H】モグ [VI]をダルにすることでカードを1枚引けるのですが、【5-043R】セラで攻撃した際にはすべてのモーグリをアクティブにできるため、【4-140H】モグ [VI]で更にもう1枚引くことができます。【4-140H】モグ [VI]はほかにもフィールドアビリティ「あなたがモグ [VI]以外の【カテゴリ (VI)】のフォワードを2枚以上コントロールしている場合、モグ [VI]は対戦相手の召喚獣やアビリティによって選ばれない」を持っています。【カテゴリ (VI)】のフォワードは氷、火と水属性で存在しているため、この記事で紹介したカードおよびその属性を考慮すると、【4-140H】モグ [VI]は悪くはないオプションです。

　【2-021C】モンブラン以外にもコントロールしているモーグリの数によって強くなるモーグリのカードはすべての属性で存在します。雷属性の【2-102C】ガーディはモーグリアビリティの中でも強く、雷のCP2つと【2-102C】ガーディをダルにすることによって「対戦相手のコントロールするアクティブ状態のフォワードを1体選ぶ。ターン終了時までそれのパワーをあなたのコントロールする【ジョブ (モーグリ)】1体につき、-1000する」といったアビリティを持っています。
　もちろんどのモーグリも【5-043R】セラと相性はよいのですが、相手のフォワードを排除したいときにはパワーを減らすアビリティが非常に使いやすいため、私は特にこのカードを気に入っています。【5-043R】ハーディをプレイすると、（モンブランと【2-102C】ガーディも含めると）フィールド上のモーグリは3体になっており、【2-102C】ガーディのアビリティではフォワードのパワーを-3000できるようになっているはずです。これにより、【5-043R】セラが攻撃する際に【2-102C】ガーディのアビリティを再度使用して別のフォワードのパワーを-3000、あるいは先と同一のフォワードに合計で-6000することが可能です。【5-043R】ハーディと【5-043R】セラはモーグリを集める能力が高いため、モーグリデッキを作成する際には【2-102C】ガーディのようなカテゴリーXIIのモーグリも検討する価値はあると思います。

　いかがでしたか？【5-043R】ハーディと【5-043R】セラを使ったモーグリデッキを作る準備はできましたか？　また、どのモーグリが一番好きですか？facebook.com/FinalFantasyTCGのコメント欄で教えて下さい！

　最後の『Opus V』「Card of the Week」のヒントです：来週も『FINAL FANTSY TACTICS A2』に登場するキャラクターで【5-043R】ハーディと同じ街の出身です！

　また来週お会いしましょう！

　~RB