第85回：Card of the Week　今週の一枚（2018/02/22）　

　皆さん、こんにちは！今週も 『Opus V』 から 「Card of the Week（今週の１枚）」を紹介したいと思います。今回は『Chapter』シリーズにも登場したキャラクターで、『Opus』シリーズにも間違いなくしっくりとハマるであろう、『FINAL FANTASY 零式』でお馴染みの【5-012H】朱雀のルシ セツナです。

　『FINAL FANTASY 零式』のみならず、そのスピンオフ作品である 『FINAL FANTASY AGITO』にも登場したセツナは（『FINAL FANTASY 零式』の舞台となっている世界）オリエンス最古のルシと言われ、ゲームで繰り広げられる出来事の500年前に勃発した戦争で奮闘したことも記録されています。また、召喚士としての能力があまりにも卓越していることから、軍神と大軍の両方を一度にコントロールできる、というような噂もあります。ルシである彼女は、ルシのみならず、多くの命を犠牲にして強大な威力を持つ秘匿大軍神を召喚することもできます。秘匿大軍神が召喚されてしまえば、容易に大軍でさえ一掃できてしまいます。

　それでは、カードを見てみましょう！

　【5-012H】朱雀のルシ セツナは「EXバースト」を持つ4CPの火属性バックアップです。ここで指摘しておきたいのが、『FF-TCG』のカードはしっかりとテーマに沿って作られているということで、このカードはそれを見事に象徴しているのです。
　【5-012H】朱雀のルシ セツナのアビリティは『FINAL FANTASY 零式』で見られる彼女の能力を美しく表現しています。オリエンスの世界に存在する軍神を召喚することに熟練している彼女はフィールドに出たとき、【カテゴリ（TYPE-0）】の召喚獣1枚をサーチすることが出来るのです！そして、これは「EXバースト」であるため、『零式』中心に構成されたデッキでは大きな価値を持つカードになります。彼女のスペシャルアビリティ「秘匿大軍神」は火属性のコストを2CP払い、【5-012H】朱雀のルシ セツナをダルにすることで発動でき、バックアップ5体をブレイクゾーンに置くことで、対戦相手のコントロールするすべてのフォワードをブレイクします。

　『零式』と同じように、自分のみならず、バックアップの布陣を同時に崩して犠牲にしますが、その過程で対戦相手のフィールドを一掃するというわけですね。とどめを刺すときにフィールドを一掃するための素晴らしい選択肢になり得るのです。ただし、その犠牲を無駄にしないよう、アビリティ発動後、確実にゲームが取れるような状況であることが重要です。

　さて、【5-012H】朱雀のルシ セツナを使用してサーチできる【カテゴリ（TYPE-0）】の召喚獣は3種類あります。

　まずは、【3-002R】イフリート ― 『TYPE-0』の4CPで火属性カードですが、「フォワード1体を選ぶ。それに7000ダメージを与える。あたなが【ジョブ（クラスゼロ）】のフォワードをコントロールしている場合、代わりにそれに8000ダメージを与える」という効果の「EXバースト」も持っています。この召喚獣は特に強力と言えるほどではありませんが、主にその「EXバースト」のために使うことになります。
　ただし、【5-012H】朱雀のルシ セツナと同じ属性を共有しているので、彼女を取り入れたデッキには加えるべきでしょう。

　【3-016R】ディアボロスは3CPで風属性のカードで同じく「EXバースト」を持っており、その効果は「フォワード1体を選ぶ。それにあなたのコントロールするキャラクター1体につき、1000ダメージを与える。あなたが【ジョブ（クラスゼロ）】のフォワードをコントロールしている場合、追加であなたのコントロールするバックアップを最大3体まで選択する。それらをアクティブにする」とあります。【3-016R】ディアボロスを使用する際に自身のバックアップでコストを生み出した場合、本質上、自身をプレイするためのコストを自身で稼いだことになります。ゲームの早期段階では比較的弱い召喚獣ではありますが、【5-012H】朱雀のルシ セツナのスペシャルアビリティを使用する準備を進めるべく、可能な限り多くのキャラクターを出すことを念頭にデッキを組み始めるべきです。

　【3-102R】オーディンは4CPで雷属性の召喚獣ですが、そのほかの『TYPE-0』の召喚獣とは異なり、「EXバースト」を持っていません。その効果は「フォワード1体を選ぶ。それのパワーが7000以下の場合、それをブレイクする。あなたが【ジョブ（クラスゼロ）】のフォワードをコントロールしている場合、それのパワーが8000以上でもブレイクする」とあります。（クラスゼロのカードをコントロールしていることが前提になりますが）対戦相手のカードをじかに排除できるカードをサーチできるため、個人的には 【5-012H】朱雀のルシ セツナと組み合わせるには一番好きな召喚獣です。また、ダメージを受けた場合に備えて「EXバースト」を持つカードをデッキに温存しておきたいため、私としては、「EXバースト」を持たないカードを優先的にサーチするのが好みです。デッキから引くカードが「EXバースト」無しのカードであればあるほど、ダメージを受ける際に「EXバースト」有りのカードを引く確率が高まります。

　それでは、秘匿大軍神のために命を捧げる覚悟を持つバックアップについて話しましょう。秘匿大軍神によって、必要な効果が排除されてしまうような状況は避けたいため、フィールドに出したり、ブレイクした際に効果をなすバックアップがあなたにとって最も大きな価値を見出します。また、召喚獣の選択からしてクラスゼロのフォワードを活用するのが好ましいことが見て取れるので（2色、または3色で組むにせよ）【3-097R】アレシア・アルラシア と 【3-072R】レムは二つのよい選択肢となります。

　【3-097R】アレシア・アルラシアは 3CP、雷属性のバックアップで 「アレシア・アルラシアがフィールドに出たとき、【カテゴリ（TYPE-0）】のフォワード1枚をサーチし、手札に加えてもよい」というアビリティをもっています。これは召喚獣の力を高める目的だけで【5-012H】朱雀のルシ セツナにとっては必要不可欠なカードになります。

　【3-072R】レムは4CP、風属性のバックアップで 「レムがフィールドに出たとき、あなたのブレイクゾーンになる【カテゴリ（TYPE-0）】のカード1枚を選ぶ。それを手札に加える」という「EXバースト」を持っています。ここで注目してもらいたいのが、『TYPE-0』の「キャラクター」ではなく、『TYPE-0』の如何なる「カード」でも選べるというところです。【5-012H】朱雀のルシ セツナでサーチした召喚獣の後に【3-072R】レムをプレイしてその召喚獣を取り戻し、改めてプレイすることができます。デッキは多くの【カテゴリ（TYPE-0）】で構成されることになるため、【5-012H】朱雀のルシ セツナと一緒にプレイするであろう大半のカードを【3-072R】レムは戻すことができるわけですね。

　最後に、『TYPE-0』との繋がりは特にないものの、【5-012H】朱雀のルシ セツナとの相性は素晴らしいバックアップ、 【2-116R】フースーヤを紹介します。3CPで雷属性のバックアップであるこのカードのアビリティは「フースーヤがフィールドに出たとき、対戦相手のコントロールするフォワード1体を選ぶ。それに5000ダメージを与える。フースーヤがフィールドからブレイクゾーンに置かれたとき、あなたのブレイクゾーンにあるフォワード1枚を選ぶ。それを手札に加える」となります。【2-116R】フースーヤがフィールドに出たときに発動するアビリティはパワーの低いフォワードをつまみ出す、または既にダメージを与えたフォワードを終わせるのに使えます。秘匿大軍神を使用した後、【2-116R】フースーヤの二つ目のアビリティが発動し、【3-057R】セブンの「キャッチ」のようなスペシャルアビリティを使用するためにフォワードを戻すか、ヘイストのフォワードを戻して勝利に押し進めることさえできます。

　正直、今回は 5-012H】朱雀のルシ セツナの表面的な部分しか触れておりませんので、プレイヤーの皆さんによる彼女の使用方法を見るのを楽しみにしています。【5-012H】朱雀のルシ セツナというカードで、『TYPE-0』のプレイヤーの皆さんはワクワクしているでしょうか？　その他、思い浮かぶ戦略やトリックはありますか？　是非、facebook.com/FinalFantasyTCGにコメントをお寄せ下さい！

　最後に次回の『Opus V』プレビューのヒントです・・・このファンの間でお気に入りのキャラクターは20作以上に登場しています！

それでは、また次回お会いしましょう！

　~RB