第84回:プロデューサーから 第11回 ~『中国語版発売記念の公認イベント』~
みなさんこんにちは。お久しぶりのプロデューサーからになります。RichardがCoWでカードを紹介してくれたり名人戦のレポートがあったりしたのでしばらくこのコラムも必要なさそうだったのですが、忘れられちゃうと困るのでそろそろ更新していきたいと思います。というわけで、今回もお付き合いよろしくお願いします。
中文版発売
さて、まずみなさんに聞きたいことがあります。今年の1月5日から中国語版の『FF-TCG Opus I』とスターター『FF VII』『FF X』『FF XIII』が発売されたことをご存知でしょうか。公式配信などで何度か言っていたので知っている人も多いかもしれませんね。そう、つまり今年から7言語めとなる中国語が『FF-TCG』の仲間に加わったというわけなのです。そして1月26日に中国の上海でさっそく中国語版発売記念の公認イベントが開催されました。すばらしいですね。
僕もこのイベントのアドバイザーとして参加してきました。そういうわけで今回はそのイベントのことに関して書いていきたいと思います。
東京は雪だった
その週のはじめ、1月22日は僕の住んでいる東京で記録的な大雪が降りました。東京という場所は雪がめったに降らないこともあり、とても雪に弱く、電車をはじめ交通網はすぐに麻痺してしまいます。また、それにより物流が滞り、コンビニやスーパーマーケットは物不足になりがちです。要するに雪が降るとものすごく不便になるわけですね。しかも僕は寒いのが本当に苦手で、暖かいイメージのある上海に早く逃げたいと思っていました。
しかし、上海にはまだ1回しか行ったことがなかったので下調べをしておこうとネットで現地情報を調べていると天気予報で恐ろしい情報を見てしまいました。雪。それも大雪です。なんとこの週末に、よりにもよって上海でも10年に一度レベルの大雪が降ると予報が出ているのです。もちろん、予報は予報。外れる可能性も十分あります。それを期待して上海行きの準備を進めていきました。
上海も雪だった
さて、出発当日。まあ、そりゃ降りますよね。現代の天気予報って本当に精度高いですから、そう簡単には外れてくれません。さいわい飛行機は着陸できましたが、しっかりした雪が空から降り注いでいます。何日か前に東京で見た光景が上海でも見ることになるとは。
しかも寒いのが苦手な自分は一気に体調を崩し、鼻水は止まらない、熱は出始めるとさんざんな状況になってしまいました。。イベントまでは2日あるとはいえ、いくつか仕事もあるわけで、薬を飲んで体調回復に努めます。おかげで2日目の夜にはなんとか持ち直しましたが、天気のほうは一向に回復してくれません。あんまり天気が悪すぎるとだれも来てくれないんじゃないか、と不安を抱えながら当日を迎えることになったのでした。
イベント当日
イベント当日も少しましになったとはいえやはり悪天候でした。しかしながら、僕の心配をよそに参加者は27名を数えスイスラウンド5回戦、決勝トーナメント3回戦というしっかりした形でイベントを開催することになりました。天気さえよければ50~60人規模のトーナメントも開けたはずで、それを考えると少し残念なところもありますが、発売直後の地域イベントとしては十分だったのではないでしょうか。
そのトーナメント、中国ではまだ『Opus I』が発売されたばかりなので、当然『Opus I』環境で行われました。オリジナリティあふれるものがある一方で、ノーバックアップ・ゴルベーザのような当時の最先端デッキまであり、初めてにしてはかなりレベルの高いトーナメントだったと言えるのではないでしょうか。
優勝した周全さんは「土雷」デッキを使っていたのですが、決勝戦では的確に【1-107L】シャントットを使うことでノーバックアップ・ゴルベーザを抑えこむ素晴らしいプレイングを披露していました。発売が1年遅れなので、ほかの言語の環境に追いつくにはまだちょっと時間がかかりますが、世界選手権で競えるポテンシャルを感じるイベントだったと思います。今後が楽しみですね。
余談
イベント自体成功で終えることができたわけですが、おもしろいな、と思ったのが各ラウンドの合間に賞品がもらえる抽選会があったことです。もちろんこういったことをしているトーナメントやイベントは世界中にあると思うのですが、ほぼ毎ラウンドごとにやるのは珍しいのではないでしょうか。トーナメント進行に影響がなさそうならちょっとやってみたいですね。
今回はそろそろこのへんで終わりにします。次回はなるべく近いうちに書こうと思いますのでよろしくお願いします。