第67回:プロデューサーから 第10回 ~『今年1年を振り返って』~

 皆さんこんにちは。お久しぶりの『プロデューサーから』をお届けします。
 今回は年末ありがち企画、今年1年を振り返り、来年について語ってみよう。という感じで書いてみたいと思います。
 最初に全体的に、そして次に地域ごとに振り返っていきます。個人的には恐ろしく濃密な1年だったのでいろいろ語っていきたいのですが、1回で終わらないと来年になってしまうのでちょっと駆け足でいきます。お付き合いよろしくお願いします!

製品

 全体的に見て、今年1年の『FF-TCG』の盛り上がりは予想をはるかに超えたものでした。
 ブースターは『Opus IV』まで、スターターも5種類発売することができ、好評を得ています。まあ、3言語からスタートするはずだったのに6言語で展開することになったあたりから、「これは思ったより大きな話になっていくのでは?」とは思っていたのですが。
 あ、そうそう、言語といえば来年の1月から中国語が入るので全部で7言語になります。
 つまり、今後さらに『FF-TCG』は広がっていくということになります。今後もひょっとしたら、さらに言語が増えるかもしれません。そのあたりも楽しみなところではないでしょうか。

 また、『Opus IV』から登場した『FF-TCG』専用の描き下ろしイラストがさらに大きく広がっていきます。今後は必ず毎弾描き下ろしのイラストが封入され、今まで見たことのないファイナルファンタジーのイラストを手にすることができるようになります。どんどん増やしていくつもりですので、こちらも楽しみにしてください。

大会

 大会に関しては課題も多いのですが、まずは1年で世界選手権を開催することができたことを素直に喜びたいと思います。世界選手権は内容も素晴らしく決勝戦をはじめとする熱戦の数々は多くの人たちが感動したのではないでしょうか。参加者全員が非常にハイレベルで、第1回という記念すべき大会にふさわしい内容だったのは間違いないでしょう。

 ただ、今回の世界選手権は予選の方式が地域ごとに統一されておらず不公平に感じた人も多かったと思います。当初予定になかった地域でも追加で国別選手権(National Tournament)を開いたりしたことも影響しているのですが、いずれにしても来年からはなるべく公平性を保てるような開催方法に切り替えていくつもりです。より多くの地域の人が参加できるようになるとさらに盛り上がるのは間違いないでしょうから。

 また、世界選手権や国別選手権ほどの規模ではなく、だれもがオープンで参加できる大型トーナメントを増やしていくことも考えています。ウェールズでの『Winter Cup』やアメリカで開催する『Petit Cup』などがそれにあたりますがこれらをもっといろいろな地域で開催し、多くの人に参加してもらいたいと思っています。

記念すべき1回目の世界選手権

地域ごとの話 ~ヨーロッパ~

 今年は何度もヨーロッパに行った年でした。ウェールズを入れると(この文章を書いているのは12月7日なのでまだウェールズには行っていません。)なんと、6回。2か月に1度は訪れた計算になります。おかげさまで僕のことを知っている人も増えいつも声をかけてもらえるようになりました。ありがとうございます。

 ヨーロッパは比較的大会なども多く開くことはできたとは思うのですが、世界選手権の権利を得ることに関しては地域格差があったかもしれません。イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインだけでなく、世界チャンピオンのTobiの出身地であるベルギーをはじめオランダ、スウェーデンなどでもできる限り公平にトーナメントが開ければいいなと思っています。また、ヨーロッパに6回訪れたといっても、訪問国はイギリス、フランス、ドイツの3か国に限られたので、ほかの国にも訪れたいですね。

ヨーロッパ選手権

~北米~

 北米のプレイヤーには不便な思いをさせてしまいました。
 発売の遅延や選手権が事実上西部のプレイヤーしか対象にできなかったことなど、ご迷惑をおかけしました。
 僕自身も1度しか訪問できなかったという点が悔やまれます。今後はオープントーナメントを増やしていくつもりですし、西部だけでなく東部やカナダなどでも楽しめるイベントを用意できればと思っています。

北米選手権

~オセアニア~

 オセアニアに関しては1回も行けませんでした。オセアニアのプレイヤーに初めて会えたのが世界選手権の本選だったというのはちょっと悔いが残ります。1度くらいは現地に行ってトーナメントの雰囲気やどういうプレイヤーがいるのか知っておくべきだったと思います。
 また、イベント等をもっとフォローできたらよかったのにとも感じています。来年、1度くらいは行ってみたいです。

~アジア~

 現在アジアではいくつかの国で流通しており、また前述のとおり中国でも来年から展開が始まります。
 来年は一気に拡大される年になるかもしれません。また、世界選手権にもいくつかの国からエントリーがある可能性もあります。いろいろなアイディアで現地のプレイヤーとともに一緒に盛り上げていきましょう。

~日本~

 最後は我が母国の日本のお話になります。

 『Chapter』時代から数えて6年。もう少しで7年になりますが、お付き合いいただき感謝の気持ちでいっぱいです。
 『Chapter』時代ではやりたかったけどできないかったことが『Opus』ではできるようになったこともあるので、そのあたりどんどん取り入れてこれからも盛り上げていきます。

 日本はイベントが充実していますのでそれが減らないように頑張っていきたいと思います。

 来年も『FF-TCG』は成長し続けていきますので、引き続きよろしくお願いします。

 それでは皆さんよいお年を!

初開催となった『Grand Championship 名古屋』